FM東広島はAI（人工知能）を活用した新しい番組「東広島AIニュース」の放送を始めました。地域に特化したAIニュースの放送は全国初の試みです。その狙いや今後の展望について、ＦＭ東広島プロデューサーのイドンウさんに聞きました。
AIニュースの音声を聞いてみる▶ＦＭ東広島
Ｑ│AIニュースを始めたきっかけは何ですか。
Ａ│SNSが身近になった今、刺激的な情報や真偽不明な記事に触れる機会が増えた一方で、本当に生活に役立つ情報は届きにくい状況です。そこで、まちの動きから、イベントや生活に密着した行政情報、観光まで〝市民の暮らしを支える情報〟をバランスよく、効率よくタイムリーに伝える仕組みを作りたいと考え、AI導入を決めました。
Ｑ│どんな仕組みで番組は作られるのですか。
Ａ│市や県、警察、消防、地域メディアなどからAIが情報をピックアップし、原稿を生成。その原稿をAIが読み上げます。偏りなく幅広い情報が集まるのが特徴です。放送は朝・昼・夕方の3回。1回の放送で約25件のイベントや地域情報を紹介します。生産性が向上した分、充実した自社番組も可能になりました。
Ｑ│情報量が増加したのですね。リスナーにとってメリットは。
Ａ│生活に直結する〝信頼できる情報〟を効率よく耳から受け取れることです。移動中や家事の合間でも聞けるので、身近で便利な情報源として、活用してほしいです。
Ｑ│今後、計画していることを教えてください。
Ａ│聞きやすさや情報の幅など、AIニュースをさらに進化させていきたいです。単なる番組ではなく、地域の情報ツールとして育て、安心・安全で暮らしやすいまちづくりに貢献していきたいですね。また、観光客や外国人住民に向けた多言語ニュースなどを進めます。
