現職と新人の一騎打ちとなった東広島市長選は1月30日、投開票が行われ、2選を目指す無所属現職の高垣広徳氏(68)(自民、公明、立憲民主推薦)が、無所属新人の大山宏氏(73)を大差で破り、2選を果たした。(取材班)

2選を決め、支援者にあいさつする高垣氏(左から2人目)(撮影・日川)
高垣氏は、SDGs(持続可能な開発目標)やデジタル技術を基盤にしたまちづくりを強調。災害死ゼロを目指した施策や、新たな企業立地と投資の促進などで、誰一人取り残さない社会の実現などを訴えた。
コロナ禍で公務を優先、街頭での演説も大幅に制限しての選挙運動になったが、地元市議の大半が支持をするなど、組織力を生かして終始優位に選挙戦を展開した。
一方、「市役所にすぐやる課を新設、役所仕事の合理化を推進する」などと訴えた大山氏は、自らの公約を記したビラを掲示板に張って歩く運動を行った。ただ、選挙カーを走らせることもなく、有権者に訴えを浸透させるまでには至らなかった。
今回の市長選は、告示直前まで無投票の空気が漂っていたことと、争点が乏しかったことなどから、有権者の関心は低いままだった。投票率は過去最低の25・52%だった。これまでで最も低かった2014年の30・88%を約5ポイントも下回った。
【高垣広徳氏の話】前回選挙を約2000票上回る3万票を超える票をいただいた。4年間の実績を評価していただいたのと、これからの私への期待だと受け止めている。一方で、相手候補が獲得した票は、私への不満・批判票も含まれていると謙虚に受け止め、今後の市政運営に生かしたい。
ザ・ウイークリー・プレスネット
2022年2月3日号掲載
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