
県立黒瀬特別支援学校のみのお分校高等部1年の生徒40人が9月26日、東広島市黒瀬町の就労継続支援B型事業所ベジウェルの農場で広島菜の苗植えを体験した。同校は、文部科学省の農福連携の事業に参加しており、その1回目の活動。

農福連携とは、農業と福祉が連携し、障がい者が農業の分野で活躍することで、自信や生きがいを育むとともに、農業の発展にも寄与する取り組み。
生徒たちは、農場担当者の指導のもとビニールを張った畑に等間隔に穴を開け、広島菜の苗500株をやさしく取り分けて丁寧に植え付けた。また、農場で育てているオクラの収穫や袋詰め作業も体験した。
作業を体験した生徒たちは「農作物を育てたり、収穫したりする仕事は楽しそう」「小さな苗がどのくらい大きく育つのかが楽しみ」「おばあちゃんの畑を継ぎたいと思った」などとうれしそうに話していた。
生徒を代表して坂井真翔(さかい・まなと)さんが「農業の楽しさや大変さを学ぶことができた」と感謝の言葉を述べた。

同農場を営むアソシエイト・ファームの石村晃一(いしむら・こういち)社長は「農業の仕事に興味を持ってくれるとうれしい。農業分野で個々の特性を生かし活躍することで、人出不足の農業と福祉の課題解決につながれば」と期待を込めていた。
苗植えした広島菜は、12月~翌年1月に生徒たちが収穫する。収穫した広島菜は、三島食品(広島市中区南吉島)の商品であるふりかけ「ひろし」の原料として使用される予定。(𦚰)
(プレスネット編集部)











