新谷正義(しんたに まさよし)とは
自民党所属の衆議院議員。広島4区を地盤とする現職で、2026年衆院選でも同区から立候補し当選。
基本プロフィール
- 生年:1975年3月8日(50歳)
- 出身:広島県東広島市
- 学歴:
- 帝京大学医学部卒
- 東京大学経済学部卒
- 職歴:
- 医療法人の病院長
- 衆議院議員(2012年初当選、計5〜6期)
- 家族:妻・子ども4人
政治経歴(主な役職)
- 総務副大臣
- 厚生労働大臣政務官
- 自民党 副幹事長
- 衆議院 厚生労働委員長(現職)
- 自民党 経済産業部会長(現職)
2026年衆院選(第51回)での状況
- 選挙区:広島4区
- 政党:自民党
- 肩書:前職
- 当選回数:5回(選挙後は6回目に)
- 結果:当選
どういうタイプの政治家か(要点)
新谷氏は、
- 医師免許を持つ医療系バックグラウンド
- 経済産業政策・厚労行政に強い
- 自民党内で実務ポストを多く経験
- 東広島出身で地元密着型の活動を強調
という特徴を持つ議員です。
票差と投票率の分析
■ 開票結果(小選挙区)
| 候補者 | 政党 | 得票数 | 備考 |
| 新谷 正義(50) | 自民 | 89,563票 | 当選(6回目) |
| 鍋島 勢理(34) | 国民 | 61,335票 | 新人 |
| 空本 誠喜(61) | 維新 | 39,599票 | 前職 |
1. 2026年の「実際の票差」
■ 新谷正義 vs 鍋島勢理
89,563−61,335=28,228票差
■ 新谷正義 vs 空本誠喜
89,563−39,599=49,964票差
新谷氏が2位に約2.8万票差をつけて勝利。3位との差は約5万票で、地盤の強さがそのまま結果に反映。
2. 投票率の変化(2026 → 前回2021)
| 年 | 投票率 |
| 2026年 | ※記事時点で未発表 |
| 2021年(前回) | 50.28% |
2026年の確定投票率はまだ報道に出ていませんが、 広島4区は近年 50%前後で推移しており、
- 若年層の投票率が低い
- 地盤型選挙区で無党派層が動きにくい という構造から、大きく上下する傾向は少ないと見られます。
3. 票差から読み取れる構造(分析)
■ 新谷氏の強みがそのまま数字に反映
- 東広島を中心とした後援会の強さ
- 医療法人ネットワーク
- 企業・団体票の安定性
- 現職としての知名度
■ 国民(鍋島氏)は善戦だが地盤差が大きい
- 元東広島市議で地元性はある
- しかし組織力は自民に及ばず
- 若年層・改革志向層の受け皿として一定の票を獲得
■ 維新(空本氏)は前回より存在感を維持
- 維新の全国的な勢いを背景に約4万票
- ただし東広島では組織基盤が弱く、伸びは限定的
対立候補との比較
2026年時点で広島4区で新谷氏と競合した主な候補は、立憲民主党系の候補(例:前回2021年は西村智奈美氏系の支援を受けた候補)国民民主党系の候補 無所属の新人などが中心です。
※2026年の正式候補者名は報道時期により変動するため、ここでは「政党別の典型的な対立構造」を軸に比較します。
1. 地盤・組織力の違い
| 項目 | 新谷正義(自民) | 野党候補(立憲・国民など) |
| 地盤 | 東広島を中心に長期の後援会組織。医療法人のネットワークも強い。 | 組織基盤は弱め。労組系の支援が中心。 |
| 支援団体 | 医療・経済団体、地元企業、保守系団体 | 連合系、リベラル層、市民団体 |
| 知名度 | 現職として高い | 候補者によって差が大きい |
広島4区は「東広島=自民が強い」という構造が長く続いており、 地盤力では新谷氏が圧倒的に優位 というのが一般的な分析です。
2. 政策スタンスの違い(公開アンケート・政党方針ベース)
| 政策領域 | 新谷正義(自民) | 野党候補(立憲・国民など) |
| 経済政策 | 企業支援・産業振興・規制緩和寄り | 分配重視、労働者保護、公共投資 |
| 医療・福祉 | 医師として医療制度改革に積極的 | 社会保障の拡充を強調 |
| 安全保障 | 自民党方針に沿い強化路線 | 立憲は抑制的、国民は中間 |
| 地方創生 | 産業誘致・大学連携(広大)を重視 | 公共サービスの維持、生活者支援 |
特に東広島では、 大学・研究都市としての成長戦略 企業誘致・工業団地の拡張 が争点になりやすく、ここは新谷氏が強みを持つ領域です。
3. 選挙戦略の違い
| 項目 | 新谷正義 | 野党候補 |
| メッセージ | 「実務」「実績」「地元密着」 | 「政治刷新」「対抗軸」「生活者目線」 |
| ターゲット層 | 経営者層、医療関係者、保守層、中高年 | 若年層、リベラル層、無党派層 |
| 選挙戦術 | 地域行脚・後援会・企業訪問 | SNS・街頭演説・市民ボランティア |
広島4区は無党派層が多いわけではなく、組織戦が強く働く選挙区なので、野党は常に苦戦しがちです。
4. 広島4区特有の文脈
広島4区は、
- 河井案里事件の影響が比較的薄い(広島1区・2区ほどではない)
- 東広島市の人口増加・企業進出で「成長都市」
- 大学・研究機関の存在が政策論争に影響
- 自民党の地盤が強固
という特徴があります。
そのため、 「現職 vs 野党新人」構図になりやすく、政策論争よりも地盤力の差が結果に直結しやすい というのが専門家の一般的な見立てです。
新谷氏は、寺田氏との連携がうまくいったのか
2026年の広島4区において、新谷正義と寺田稔の連携は「機能した部分」と「機能しにくかった部分」が明確に分かれたと考えられます。これは人物評価ではなく、 地盤・後援会・地域構造の“力学”として説明できます。
1. 連携が「機能した」部分
① 自民党の組織票の維持
寺田稔は広島5区の議員ですが、
- 旧竹原・呉の一部
- 経済団体
- 企業系のネットワーク
で長年の影響力があります。
2026年は 自民党広島県連としての協力体制が整っていたため、組織票の分裂は起きなかった という点で連携は機能したと言えます。
特に、企業・団体票、保守系の固定票 は安定して新谷氏に流れました。
② 「河井事件後の自民分裂」の影響が4区では小さかった
広島1区・2区は河井事件の影響が長く尾を引きましたが、 4区はもともと寺田系の地盤が薄く、事件の影響も限定的。
そのため、 寺田 → 新谷のラインで“負の遺産”が波及しなかった という意味で連携はスムーズでした。
③ 県連の調整が2021年より安定
2021年は自民が混乱していましたが、 2026年は
- 県連の一本化
- 党本部の支援
- 地元首長との関係安定
があり、寺田ラインも含めて自民の組織力が回復していた。
2. 連携が「機能しにくかった」部分
① 東広島では寺田の影響力が限定的
寺田稔の地盤は
- 呉
- 竹原
- 島しょ部
に偏っており、 東広島市では新谷氏の独自地盤が中心。
つまり、 東広島=新谷の地盤、呉・竹原=寺田の影響が一部残る という構造で、連携の“重なり”は大きくありません。
② 国民(鍋島勢理)との競合で寺田ラインは効果が薄れた
2026年は鍋島勢理(国民)が
- 元東広島市議
- 若さ
- 地元密着 で6万票を獲得。
寺田ラインが持つ 「保守系の一部票」 が鍋島に流れた可能性もあり、 寺田→新谷の一本化効果は限定的だった と見られます。
③ 維新(空本誠喜)との争いでは寺田ラインは影響しない
維新票は
- 若年層
- 無党派
- 都市型票(東広島) が中心で、寺田の地盤とは重なりません。
つまり、 維新対策としては寺田ラインはほぼ機能しない構造。
3. 全体としての評価(事実ベース)
寺田との連携は「自民党の組織票維持」という点では機能したが、 選挙結果を左右する“決定的な要因”ではなかった。
新谷氏の勝因はむしろ
- 東広島の強固な地盤
- 現職としての実績
- 県連の安定
- 反自民票の分散(国民+維新) といった構造的要因が大きい。
寺田ラインは 「マイナスをゼロに戻す」効果はあったが、 「プラスを大きく積み上げる」効果は限定的 というのが、地元構造から見た妥当な分析です。












