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小林 リポーターが行く ここが私の『お気に入り』 「欧風食堂 ビストロパパ」

  • 2024/09/25
欧風食堂 ビストロパパ


 東広島には、ぶらりと立ち寄れて、おいしい食事とお酒を提供している店がいっぱいあります。少人数でも気軽に立ち寄れる店を小林リポーターが食リポをしながら紹介していきます。気になっていたけど、なかなか足を踏み入れる勇気がなかったあなたの背中を押せたらうれしいです。



こだわりたくさん!ファミリーに人気の洋食屋でひとり飲み

 「家族の記念日やお祝いといえばここ!」という東広島市民を何人も知っている。でも実はアラカルトも多い洋食屋さんなのだ。今日はひとりで「欧風食堂 ビストロパパ」を堪能しよう。このコーナー初の洋食だし、やっぱりワインかな。



豊栄の栄肉でぜいたくにカルパッチョ
豊栄の栄肉でぜいたくにカルパッチョ


 県外出身の筆者、実は同店を利用したのは宴会だけ。じっくりメニューを見るのは初めてだ。フレンチとイタリアンをベースとした無国籍料理、数々の前菜にオムライス…。うん、やはりワインだな。料理は目移りするので川田昭司シェフにおススメを聞いた。「東広島らしい鹿のカルパッチョ、それと自家製鴨の燻製(くんせい)はどうですか? 名物のビーフシチューもおすすめです!」…それにします!! (即決)今日は3種のお肉料理で赤ワインをいただくことにした。



お手製のフレンチドレッシングは、すりおろし玉ねぎの搾り汁が決め手
お手製のフレンチドレッシングは、すりおろし玉ねぎの搾り汁が決め手


 川田シェフは赤ワインが大好きで、世界中のワインを仕入れているという。今日のグラスワインはポルトガル産。筆者ワインは全く詳しくないが、なんだかベリーのような香りがしてばっちり好みだ。
 まずは豊栄町発のブランドジビエ栄肉の鹿ロースのカルパッチョ。一晩にんにくに漬けてからたたきにした鹿に、輪をかけてフライドガーリックが効いている。鹿の赤身肉と焼かれた香ばしさ、ソースの酸味が相まって、ワインが進んでしまう。続く自家製鴨の燻製バルサミコソースは、ワインと同じくぶどうから作られるバルサミコだけでなく、玉ねぎを使った手作りのフレンチドレッシングで深い味わい。燻製好きの筆者はたまらずワインを口に運ぶ。



25年変わらないお店の名物は必食
25年変わらないお店の名物は必食


 そして本日のメイン、ぜいたくな国産牛の本格ビーフシチュー。25年変わらない味で、メニューにも「名物」の文字。フォークでほぐれるほどほろほろに煮込まれた牛肉に、生クリームでまろやかに仕上げられたソースが、ワインを進ませる。つけあわせのパスタも、細めの麺がバターをまとい、ソースがよくからむ。温かい料理の皿はちょっと熱いくらいに温められていて、シェフの人柄とやさしさを感じる。
 細やかな心遣(こころづか)いがありサプライズが好きなシェフは「小さな子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、ファンを作りたい」と話す。食育にも力を注ぎ、小学校での特別授業や家庭科教員向けの講座を任されると聞けば、すでに多くのファンがいること間違いなし。ひとり飲みから、デートに、記念日に、家族のディナーに、ウェディングまで、包み込んでくれる〝お父さん(パパ)食堂(ビストロ)〟だ。



欧風食堂 ビストロパパ外観

Data
TEL/082(424)8808
営業時間/11:00 ~ 15:00(L.O.14:30)、
     17:30 ~ 22:00頃
定休日/不定休
所在地/東広島市西条中央7丁目2-3
駐車場/あり
決済/現金、各種クレジットカード、電子マネー

記者の画像

小林

「生きるために食べるのか、食べるために生きるのか」を追う食いしん坊

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