FM東広島(89.7MHz)の番組「交通安全の輪」。東広島の交通を支える各方面のプロフェッショナルの方々を招き、現場ならではの「安全」への思いや取り組みについて伺っています。この記事では、2025年10月に放送の内容をピックアップして紹介。全編は、ポッドキャストで公開中。
【放送】平日朝8時40分~
【ポッドキャスト】FM東広島ポッドキャストチャンネル


目次
アイオイ保険センター 掘川卓志 取締役営業部長
テーマ「ドライブレコーダーが守る命」
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Q:自動車保険のパンフレットで気になった“安全運転のサポート・不安が安心に変わる”というのは?
A: 安全運転を後押しするサービスの総称で、事故時の対応や見守りなど、運転者の不安を減らす取り組みが盛り込まれています。
Q:最近よく聞くドライブレコーダー、保険会社のものは何が違うのですか?
A: 事故の瞬間を録画するだけでなく、衝撃を検知すると自動で保険会社に通報。オペレーターが映像を確認し、救急車やレッカーの手配まで行います。
Q:自動通報はどんな仕組みですか?
A: ドラレコが通信機能で映像を転送し、サービスセンターが24時間チェック。事故と判断されれば自動的に連絡が入ります。GPSで場所も特定されます。
Q:ドライブレコーダーをつけておけば安心と思っていましたが、実際はどう考えるべき?
A: 録画だけのドラレコでは不十分です。いざという時に早く助けが届く“通信型”かどうかが大切です。
カーイノベーション 吉川智司代表取締役
テーマ「地域に根ざすクルマ屋さんの挑戦」
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Q:お店を訪れた際、白を基調とした開放的な空間に驚きました。あの雰囲気はこだわりですか?
A: はい。白を基調にし、子どもや女性が入りやすい空間づくりを意識しています。
Q:店内に子どもが遊べるスペースや子ども服の古着が並んでいたのは?
A: 従業員でもある妻の希望で、今年の春から子ども服の古着販売を始めました。好評で多くの方にご利用いただいています。
Q:最初の店舗は黒瀬町だったと伺いました。高屋町へ移転した理由は?
A: 私が高屋町の出身で、いつか地元に恩返しをしたいという思いがありました。ご縁とタイミングが重なり、2020年に高屋町へ移転しました。
Q:明るい店舗の隣に、黒く大きな建物がありますが、あそこは?
A: 車検・点検・修理などアフターサービスを行う工場です。3名の整備士が作業にあたり、時には長時間こもりきりで対応しています。
芸陽バス 玉田 和 代表取締役社長
テーマ「命を運ぶ責任と誇り」
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Q:従業員への交通安全対策として、どんな取り組みを行っていますか?
A: ドライブレコーダー映像を使った指導を実施。文章や口頭よりも説得力があり、特に注意喚起が必要な場面を動画で確認しながら、事故を未然に防ぐ方法をともに考える研修を行っています。
Q:高齢者や子ども、電動車いすの利用者への配慮は?
A: 電動車いすのお客様を安全に乗降していただくための研修を企画中。スロープ角度の安全基準、前扉の開閉手順、停車してから席を立つよう案内する車内放送など、具体的な配慮を徹底しています。
Q:運転者への安全運転のアドバイスはありますか?
A:
・信号のない横断歩道では歩行者がいれば必ず停止すること。
・スーパーなどの駐車場では「徐行=すぐ止まれる速度」で運転すること。
スピードを出しすぎると歩行者の急な飛び出しに対応できません。道路も駐車場も“使わせてもらっている場所”という意識で運転してほしいです。
東広島交通 山田章夫 専務取締役
テーマ「会社全体で守る交通安全」
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Q:交通安全の数値目標は設定していますか?
A: はい。どれほど対策をしても事故はゼロにはできないため、毎年の事故件数をもとに翌年の削減目標を設定しています。
Q:社内での交通安全の周知や取り組みを教えてください。
A: 出庫時と帰庫時に運行管理者による“点呼”を行い、事故事例やヒヤリハットの共有を徹底。安全大会・半長会議などでも情報共有し、バス部門では毎月E-Learningで安全テストを実施しています。
Q:新規採用者への安全教育はどのように行っていますか?
A: 経験者は少ないため、1か月ほどの研修期間を設け、車両点検の基本、車の特徴、走行ルート、地域情報などを徹底指導。入社時には外部機関での「適性診断」も必須です。
Q:ベテランへの継続的な安全指導は?
A:タクシー事業部は24時間稼働のため、全員が参加できるよう年2回に分けて安全大会を実施しています。また、バス事業部も毎年安全大会を行い、警察による講話等も含めて安全意識を高めています。
東広島警察署 大月涼太交通課長
テーマ「冬の安全運転と歩行者の事故防止」
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Q:大月さんは東広島市勤務は今回が初めてですか?
A: 出身は東広島市ですが、勤務は広島市・世羅町・福山市・三原市を経て、昨年3月に交通課長として初めて赴任しました。
Q:冬の運転で普通乗用車が特に注意すべきことは何ですか?
A: 冬は日没が早く、帰宅時間帯が暗さと重なり歩行者を見落としやすくなります。雪の日や冷え込みの朝は路面凍結に注意し、影になる部分も凍っている可能性があります。急ハンドル・急ブレーキなど“急”のつく操作は避けることが重要です。
Q:東広島市で交通事故が多い時間帯・場所は?
A: 最も事故が多いのは17〜18時台。地域では西条町の市街地が多い一方、死亡事故は豊栄町・黒瀬町・安芸津町・福富町など郊外で発生。死亡事故4件中3件が“歩行者と車の衝突”でした。
Q:横断歩道の歩行者保護については?
A: 歩行者妨害の取り締まりを強化しています。歩行者が渡ろうとしている場合は必ず停止、というルールの徹底を呼びかけています。

















