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輝きいろいろ 有機野菜栽培で「消費者をハッピーに」 「夜明けのジョニー農園」経営 金子健太さん

  • 2023/05/30

 東広島市志和町で農業を営む金子健太さん(43)は、農薬や化学肥料を使わない有機野菜栽培に取り組む。金子さんが目指すのは、アレルギーの人でも安心して食べられる食材の開発。「食を通して『生きることは楽しい!』ことを伝えられる農家になりたい」。夢は膨らむ。(日川)

金子健太さん
プロフィール
かねこ・けんた 1979年生まれ。香川県出身。九州東海大農学部卒。飲食店勤務経て、2013年、東広島市志和町に移住。14年、「夜明けのジョニー農園」を開園。

 元々は熊本県で飲食店を営んでいた。あるとき、有機野菜のおいしさを知り、飲食店のメニューに有機野菜をと思ったが、育てる農家が少なかったことで断念。「だったら、僕が有機野菜を育てて、その魅力を広めたい」。シンプルな思いが有機農業に取り組むきっかけになった。

 妻が広島市出身だったこともあり、2013年、新規就農を目指して熊本県の南阿蘇から志和町に移住。耕作放棄地を借り受けて耕し、14年、「夜明けのジョニー農園」と命名した農園を開園した。「100%安心して食べられる野菜を、消費者に届けたい」と、90㌃の畑に、少量多品目栽培で年間50品目の有機野菜を育てる。

 就農当初は、「おいしいと感じる」甘い野菜を育てることを追求してきたが、近年は「甘みもあるけど苦みもあるような」野菜本来のうまみを引き出すことを心掛ける。時間や手間がかかるのが有機農業の難しさだが、本人は「手間がかかるからでしょうね。立派に育った野菜は本当にかわいい!(笑)」と意に介さない。

 栽培した有機野菜は、野菜10種を1セットにして、注文のあった全国の消費者や飲食店に届ける。サイズはSとLの2種類があり、Sは2000円、Lは3000円だ。「顔の見える人とお付き合いをしたい」こだわりから、購入者の顔が見えないスーパーや道の駅など量販店には出荷しない。

 農園名の「夜明け」は、有機農業で世の中が変わっていく願いを込め、「ジョニー」は大好きなロックンロールにあやかって命名した。「畑に足を踏み入れたら、畑は僕のステージ(笑)。これからも自分の野菜を食べた人がハッピーになりますように、と願いながら栽培していきたい」と目を輝かせる。

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