東広島市は4月25日、東広島市役所で記者会見を開き、後期高齢者医療に該当する重度心身障害者医療費の助成について、事務処理に誤りがあり、高額療養費と一部重複して助成していたことを発表した。平成30年3月20日に、誤りがあることが判明。重度心身障害者医療費の計算で、一部の世帯について、世帯合算による支給額を計算していなかったこと、義手などの補装具の購入費用について、高額療養費の対象とせず、重度心身障害者医療費を支給していたことで、高額療養費と重度心身障害者医療費が重複し、過払いが生じた。
債権の消滅時効が5年のため、25年度から29年度の5カ年分の過払い金、45万8887円(71人、80件)の返還を求める旨を説明。対象者には、電話や訪問などで説明をした後、返還金の納付書を送付する予定。対象者で既に亡くなった20人については、家族や相続人に納付の説明をする。
梶永里美健康福祉部長は「今後はマニュアルだけに頼らず、年度初めには必ず制度の確認やチェックを行い、適正な事務執行ができるような仕組み作りに取り組んでいきたい。多大なる迷惑を掛けたことを心よりおわびする」と謝罪した。
(石田)