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【地域共生社会づくり⑤】不安を減らして、ファンを増やす-龍王住民自治協議会-

  • 2022/01/14

【地域共生社会とは】

誰もが住み慣れた地域で世代や分野を超えてつながり 、暮らしや生きがいを ともに充実させながら安心して暮らせる社会 のことです。

東広島市では、この実現のために様々な取り組みを進めています。

そんな様々な取り組みを東広島デジタル編集部が紹介していきます。

地域共生社会のイメージがこちら

 

こまめの会

※厚生労働省地域共生社会のポータルサイトより

いろいろな立場の人たちが社会に参加し、つながり、支え合いながら、

人生を充実させたり、生きがいをみつけたり、

安心して暮らせる地域社会ということなんですね。

 

 

市内の地域共生に関する取り組みを紹介するシリーズの5回目。

20203月に設立して1年半ほどの龍王住民自治協議会

平均年齢30代後半という「若い地域」の自治組織です。

 

親子参加型イベント「親子で遊ぼうinりゅうおう」

龍王住民自治協議会は、2021年1121日に、こどもコーぷらざひがしひろしま(生協ひろしま)と共催イベント「親子で遊ぼうinりゅうおう」を開催

子育て世帯が多いというこの地域の特色を見据えた取り組み を行っています。

龍王小学校

 

イベントには、東広島市社会福祉協議会と大学生のボランティアも協力 し、

就学前の子どもと保護者200人近く が、午前午後に分かれて楽しみました。

 

龍王小学校

 

会場となった龍王小学校の体育館には、平均台などの体操器具や手作りのボウリング、風船のプレゼントなど、子どもが喜ぶ仕掛けがたくさん並びました。

子どもたちは保護者とともに、遊具で遊んだり、空いたスペースでダンスしたりと、体をいっぱいに動かし、コロナ禍でお出かけしにくいストレスを発散した様子 でした。

 

龍王住民自治協議会は20203月に設立。区域内の平均年齢は30代後半で、子育て世代の多い地域です。その一方で、コロナ禍によって親子で思いきり遊ぶ場所や機会が少なくなっていました。

 

龍王小学校

 

「なんとかしてあげたい」と思う龍王住民自治協議会、 子育て世帯の悩みに寄り添うこどもコーぷらざひがしひろしま(ひろしま生協)、そして、そのつなぎ役となった東広島市社会福祉協議会 

 

思いに共感する人たちの協力 があってこそ、ここまで盛況したイベントになったのです。

こどもコーぷらざひがしひろしま支援員の堀田清美さんは「親子で楽しんでほしいという地域のみなさんの気持ちを感じるイベントになりました。今後も連携して子育て世帯を応援したい」と話していました。

 

参加型イベント「中国・ベトナム・インドネシア外国人市民との交流in りゅうおう」

 

龍王住民自治協議会は、2021年10月31日に、東広島市教育文化振興事業団、東広島市民生活課、東広島市社会福祉協議会と連携し「外国人市民との交流inりゅうおう」を開催

龍王地域は子育て世帯が多い事だけでなく、外国人市民が多いことも特徴であることから、これまであまり交流がなかった外国人市民と、まずはお互いを知り、つながるきっかけにしようと 、この交流会が開かれました。

 

龍王小学校

 

開催に向けた話し合いでは、関係機関だけでなく、日本語ボランティアさんや、東広島市に住む外国人市民も加わり 、外国人と日本人の参加者全員が楽しめるようなイベントを企画しました。

 当日は、中国、ベトナム、インドネシアの外国人市民がそれぞれの国の紹介(食べ物や観光名所、民族衣装など) をされました。国の紹介の後に、たくさんの質問が参加者から出て、外国の文化や生活を身近に感じ、互いの理解が深まる良い交流 となりました。特に児童からは、外国や外国人に対する素朴な質問 があり、交流だけではなく、貴重な体験となりました。

 交流会の最後は、それぞれの国の言語でじゃんけん大会 を行い、勝った参加者には景品として、各国のお菓子や飲み物がプレゼントされ、龍王地区のみなさんや、外国人市民がともに笑顔で交流を楽しみました

 

 

三宅達士事務局長のコメント

 

コロナ禍も手伝って、小さい子どもたちが行くところが減っていることもあり、今回のイベントを開きました。

子どもの声が聞こえると、楽しい気持ちになりますね

来場者も楽しい、主催者も楽しいイベントになりました

 

社会共生

 

他の場所から来て、家を建てて住む人も多い地域です。

一生住むつもりで来てくれた新しい仲間 だし、子どもたちにとってはここがふるさと になる。

子どもは地域の宝 です。

住民自治協議会は生活の中でいちばん身近な組織 ですので、困ったときに頼ってもらえるきっかけづくり もしたかったんです。

「頼ってほしい」と思っていても、顔も知らない人にはできないでしょう。

 

中国・ベトナム・インドネシアの外国人市民との交流会についても、せっかく日本に来てここに住んでくれている人たちに、日本は、東広島はいいところだと思ってもらいたい じゃないですか。

だからふれあう機会を作りたかったんです。

 

 

どこに重点を置いてまちづくりをするか、それは地域によって違う と思っています。

高齢者支援を重く考える地域、若い世代に目を向ける地域、外国人市民に寄り添う地域。

その地域が持つ特色を踏まえながら、誰もが住みよい地域にしていきたい ですね。

 

でも、どんなに考えていても一人の力、住民自治協議会の力だけでできることは限られます

今回のイベントも、こどもコーぷらざひがしひろしま(生協ひろしま)や東広島市社会福祉協議会、東広島市教育文化振興事業団、また大学生のボランティアがいてくれたから成功しました。

ひとつのイベントにこんなにも多くの方が協力 してくれ、たくさんの新しいつながり ができました。

これからも、多くの協力を得ながら、「不安(ふあん)を減らしてファンを増やす」自治協を目指していきたいと思っています

 

 

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