青少年育成東広島市民会議(木村清会長)は1月29日、中学生が自分の思いを発表する「令和3年度HIGASHIHIROSHIMA少年の主張」を黒瀬生涯学習センター(同市黒瀬町菅田)で開いた。中学生の話す力、伝える力を育もうと毎年開かれている。今回は、新型コロナウイルス感染症対策のため、入場は関係者に限定。発表は事前に各学校で撮影した動画で行い、木村会長ら4人が内容や表現、態度などを総合的に評価し審査した。
市内の14中学校から、生徒代表14人が参加。家族や友人など身近な存在を題材に、5分間、声の強弱や、表情などを工夫しながら力強く発表した。
最優秀賞は、松賀中学校2年の鴨下由莉さんが選ばれた。「支えていく」と題し、家族が体験した高齢社会の現実に触れながら、「高齢者を守るのは誰か。近所に住んでいる私たちの日頃からのコミュニケーションと行動力が大切。高齢者を支えていく」と力を込めた。鴨下さんは、4月に開催される県大会に出場する。
昨年は志和中の三好百恵さんが県大会で県知事賞を受賞し、全国大会に出場。差別や偏見を題材にした三好さんは、「自分が気付いていない偏見があることを、多くの人に気づいてほしい。大会を通して、自分の考えを人に伝えることの大切さに気付いた」と笑顔を浮かべていた。
(山北)