高垣市長(手前左から2人目)に研究内容を説明する賀茂北高生徒(撮影・小林)
県立賀茂北高(東広島市豊栄町乃美、松本雅樹校長)の3年生が、「総合的な探求の時間」の授業を活用して、豊栄町の地域活性化策を練り上げた。
30人が5つのグループに分かれ、観光促進や魅力発信、獣害対策などについて10カ月をかけて研究した。生徒たちは市が行っている出前講座で地域全体の課題を学んだり、地元事業者などを訪問したりしながら、町の活性化のためのアイデアを模索した。
5グループは、1月に校内で研究成果を発表。その中の1グループが2月10日、高垣広徳東広島市長を表敬訪問し、研究内容を説明した。グループは、地域のPRと地域経済の活性化を目指し、トムミルクファームの新商品である焼き菓子のパッケージデザインを考案。市内外に魅力をアピールできるデザインを提案した。トムミルクファームは、このデザインを参考にパッケージを作り、3月中に商品化する。
グループ代表の花高寿音さんと上根大知さんは「法律などの現実的な問題にも直面したが、メンバーごとに役割を分担することでここまでの形にできた」と振り返った。
高垣市長は「地方創生は市としても大きなテーマ。中山間地域を支える人になってほしい」と期待していた。
(小林)