

米や食品、燃料の総合卸業の食協(本社・広島市南区、武信和也社長)は5月7日、「新・志和精米工場」の完成見学会と田植え体験を開き、市民ら約800人が参加した。
同工場は、志和流通センター(東広島市志和町)の敷地内に、老朽化した深川精米工場(広島市安佐北区)を移転し、約50億円を投資して新設。鉄筋2階建てで延床面積約8000平方mの規模。最新技術を取り入れ、毎時約30tの処理能力がある国内トップクラスの精米工場になった。屋上には、ソーラーパネルを1402枚設置し、環境に優しい省電力化に努めた。
広島市安芸区から参加した、井上政彦さんは「最新の技術で立派な設備に驚いた」、妻の裕子さんは「私たちに安全でおいしい米を届けるために、たくさんの機械と人が関わっていることを改めて感じた。大好きなご飯を感謝して食べたい」と話していた。近くの田んぼでは、五穀豊穣(ほうじょう)を願って神事を行い約280人が田植え体験を行った。
同社米穀部執行役員の武則五海部長は「消費者に、安心安全で高品質なおいしい米を届けていきたい。今後も生産者と消費者を結びつける橋渡しを続け地域貢献をしたい」と話していた。
(山北)