東広島女流書展が7月13~18日、東広島市西条栄町の東広島芸術文化ホールくらら1階市民ギャラリーで開かれた。女性だけの書展は県内で初めて。
同展は、東広島市在住の50~80代の女性で、日本の伝統文化である書道の世界に長年魅せられている38人が集まり出品した。
会場には、漢字で書いた作品やかなで書いた作品、羊毛筆で書いた作品、びょうぶの作品など、約50点の奥深い作品を展示。友達と訪れた同市八本松町の60代の女性は「貼り絵などもあり、楽しんで書かれたのがよく伝わり、私たちも楽しんで見ることができた。表装や展示の仕方など勉強になり、自分も書いてみたいという気持ちになった」と笑顔で話していた。
代表の原田友仙さんは「継紙(平安時代に宮廷で生まれた和紙の芸術)を貼り付けたびょうぶや掛け軸で、女性だけのみやびな世界を作り上げた。不安な社会状況や世界情勢の中、書を見て心の安らぎにしてほしい」と話していた。
昨年、書道が初めて国の「登録無形文化財」に登録された。
(山北)