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足こぎ車いすを販売 メンテックワールド

  • 2022/08/23
小回りにも長けている足こぎ車いす(撮影・日川)

 省人化に対応する協働ロボットやウイルス・細菌を除去するUVDロボットなどを販売するメンテックワールド(本社・東広島市八本松飯田、小松節子社長)は、ペダル付きの足こぎ車いす「COGY」(コギー)の販売を開始した。

 コギーは東北大医学部と工学部が共同開発した。歩行の際には、脳からの指令ではなく、片側の足を動かした後は片側の足という反射的な指令が脊髄の「原始的歩行中枢」から出ていることに着目。車いすにペダルを装着し、片足を出すことで歩行中枢を刺激し、反射的に、もう片足が動くという仕組みだ。小回りにも長けており、ペダルをこいでハンドルを動かすだけで、その場で回転もできる。

 コギーの利用者からは、「脳梗塞を発症してから左足はまひ状態だったのに、コギーのおかげで自分の足が動かせ、不思議な感覚」「足のしびれがひどかったのに、自分の足で動かせ、子どもが自転車に乗れたときの喜びだった」などと好評だ。

 メンテックワールドは、今年、ロボットの提案・販売を行うⅠT・ロボット事業部を創設。コギーは医療機関や高齢者施設などに提案していくほか、個人にもリースを含めた販売を行っていく。近く、試乗会も計画しているという。

 同事業部では「コギーは従来の車いすとは違い、自分の足で移動できる唯一の車いすであり、リハビリとしても活用できることをPRしていきたい」と話している。

(日川)

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