東広島ジュニアレスリングスポーツ少年団(深水真司監督)に所属する東広島市内の女子小学生3人が、7月下旬に東京都で行われた「第39回全国少年少女レスリング選手権大会」で好成績を収め、8月25日、東広島市役所に高垣広徳市長を表敬訪問した。
3人は、市立板城小6年の西尾羽珠(うみ)さん(11)と、羽珠さんの妹で同小5年の西尾紗羽(さわ)さん(10)、市立三ツ城小4年の福田和奏(わかな)さん(10)。西尾羽珠さんは女子6年生の40㌔級で見事に優勝、西尾紗羽さんは女子5年生の36㌔級で、福田さんは女子4年生の33㌔級でそれぞれ3位に入賞した。
同スポ少の深水監督によると、3人はタックルが持ち味。タックルを武器に積極果敢に攻めたことと、全国トップクラスの選手と合同練習を重ねて自信を付けたことが、全国大会の好結果に結び付いたという。3人は「全国大会の成績はうれしかった。夢はオリンピック出場」と目を輝かせている。
3人に聞く
―いつからレスリングを始めましたか。
西尾羽珠 5歳です。体験教室に参加して面白そうだったので始めました。
西尾紗羽 私も5歳から。きっかけはお姉ちゃんと一緒です。
福田 レスリングをしていた兄の影響で、5歳から始めました。
―レスリングの魅力は。
西尾羽珠 どんな体勢からでもポイントを奪うことができるところです。
西尾紗羽 相手からポイントを奪ったときは、本当にうれしい。
福田 相手にタックルを仕掛けて、タックルが決まったときです。
―レスリングを怖いと思ったことは。
3人 怖いと思ったことはありません。
―今回の全国大会で、西尾羽珠さんは日本一です。
西尾羽珠 これまで、全国大会には2回出て、2回とも1回戦で負けていたので、本当にうれしかったです。今回、決勝で戦った福岡県の友清里依咲さんは友だちで、「全国の決勝で対戦しよう」と約束していました。それも実現できて最高でした。
―これからの目標や夢は。
西尾羽珠 中学に進学してもレスリングを続け、五輪選手になるのが目標。もっとタックルを磨いて、五輪で3回金メダルを獲得した吉田沙保里選手のようになりたいです。
西尾紗羽 今年は全国3位だったけれど、来年はお姉ちゃんのように優勝をしたいです。大きな夢は五輪に出場することです。
福田 来年は、全国大会で1位になりたい。そして五輪選手を目指します。
メモ 東広島ジュニアレスリングスポーツ少年団
結成は1985年。東広島運動公園体育館での週2回の練習を基本に、最大で週4回の練習に取り組む。現在、幼児から中学生まで35人が所属している。U-23世界選手権で優勝し、現在、総合格闘家で活躍する河名真寿斗さんは卒団生。
(日川)