
東広島市とJR西日本は、2023年に続いて2度目となる自動運転と隊列走行の技術を活用したバス高速輸送システム(BRT)の実証実験を2024年10月から始めている。

実証実験はJR西条駅と広島大東広島キャンパスを結ぶ往復12㌔㍍のルート。2024年12月17日には、報道向けの試乗会が実施された。連節バス、大型バスが隊列して広島大学を出発し、2台は情報をやり取りし、一定の車間距離を保ちながら、手動と自動運転で走行した。
前回からの改善は2点。1点目は、信号機からの情報を得て通過するか、停止するかを判断する信号連携。信号が青から黄に変わる寸前、バスは停止。車間距離を含めて2台の長さが50㍍あるため、間に合わないと判断したのだ。
2点目は、前回、高架下では衛星電波が届きにくく手動で運転していたが、今回は、3Dマップと車体センサーによって自己位置を推定する技術で、自動運転走行が可能になった。バイパス下の高架に差し掛かったとき、自動運転を継続していた。当然運転手はハンドルを握っていない。

JR西日本イノベーション本部の吉田昇平さんは「2027年度の実走を目指している。自動運転が実現できれば、運転手不足解消につながる」と話していた。(𦚰)