
小・中学校で不登校経験のある東広島市内の高校生たちでつくるグループ「みんなプラス☆コミュプラ」は3月20~22日、「どこよりも輝く☆ミニ展示会とワークショップ」を東広島イノベーションラボミライノ+で開いた。今回で3回目。

中学校の時に不登校で文化祭の経験がなく、文化祭をしたいというメンバーの発案で年1回、高校生らが主体的に企画し運営。活動をする中でお互いの良いところを見つけたり、得意なことを生かしたりしながら社会と関わっている。
ワークショップ

今回は、メンバーらの作品と市内のスペシャルサポートルーム(SSR)に通う小・中学生の作品展示、メンバーの得意なことを生かしたマスキングテープコラージュと点描画のワークショップを企画した。
ワークショップでは、来場者に声掛けし点描画の描き方やコラージュのやり方を丁寧に教えていた。仲間と一緒にイベントなどに主体的に関わりやり遂げたことなどが自信につながり、大きく成長したという。
毎回訪れている市立西条小不登校等支援員の菖蒲田格さんは「感性が鋭い作品ばかりで素晴らしい。学校外でこのような場があるのはありがたい。子どもたちがコミュプラの高校生を見て前向きになり力になるのではないか。定期的に続けてもらえれば」と話していた。サポーターで大学生の穂波さんは「自分の作品を見てもらうことは、大きな励みになり自信につながる。SSRに通う子どもたちにも、自分の作品を見てもらえてうれしかったという気持ちを経験してもらいたい」と話し「悩んでいる高校生がいたら、1回でもいいのでコミュプラにきてほしい」と呼び掛けていた。
点描画(線ではなく点や短いタッチで絵を描く技法)

サポーターで大学生のみのりさんは、自分が不登校の時に点描画をすることでリフレッシュできた経験があり「不登校の子どもたちにも経験してもらい家で気分が楽になる時間を持ってもらえたら」と点描画のワークショップを開き、来場者に描き方を教えた。
マスキングテープコラージュワークショップ

高校生の志穂さんは、アートが好きで「みんなに楽しんでもらえるワークはないかとインターネットで探してマスキングテープコラージュを見つけた」という。ワークショップを担当し、訪れた人にやり方を丁寧に教えた。
コミュプラの問い合わせは、市健康福祉部地域共生推進課082(493)5621。
※所属等は取材当時のもの