
西日本の壁紙需要に対応 地域雇用にも貢献
インテリア総合企業サンゲツ(名古屋市)の子会社で壁紙メーカーのクレアネイト(東京都品川区)は、東広島市高屋東工業団地内に西日本初となる新工場「東広島事務所」を整備し、23日に本格稼働を開始しました。当日は現地で完成式典が行われ、関係者らが集まり稼働を祝いました。

新工場は平屋建て。延べ面積約1万4000平方㍍、マツダスタジアムがすっぽり入るほどの広さ。建設や設備導入などに約95億円を投じ、将来的には年間約8万㌔(地球約2周分)に相当する壁紙を生産できる体制を整えています。西日本エリアの需要に迅速に応えるとともに、輸送コストの削減や環境負荷の軽減も目指しています。
また、県内の高校や地域団体と連携し、40人を新規雇用しました。
2011年の東日本大震災で生産が一時的に滞った経験を踏まえ、同等の機能を持つ複数拠点体制を整備した同社。井上弘一社長は「量産品の質が高まる中、壁紙の新たな価値を届けたい」と意気込みを語りました。
(繁澤)














