
旧財満邸を改装した日本料理店「和菜亭 次郎丸」。家屋は江戸時代末期に建てられ、今もなおその支柱が残っている。

戸を開けると土間があり、店内に入ると趣のある空間が広がる。見上げると縦横に張り巡らされた梁。どれを見てもゆるやかにカーブしていて、表情豊か。

古民家の梁は、木の自然な反りを生かして取り付けられており、これによって強度が高められている。1階の一部は吹き抜けで、天井まで見通せる。建物中央にひときわ太い1本の梁があり、迫力がある。眺めていると昔の職人の技を感じる。

財満邸は、庄屋の家屋として、政(まつりごと)の舞台になったという。今は、旬の食材を使ってていねいに作られた料理を囲んでたくさんの人が笑顔になる店。次郎丸はオープンから41年目。さまざまな時代を見てきた家屋で、特別なひとときを。
(橋本)

和菜亭 次郎丸
東広島市西条町下見1076-1 電話 082(423)7556
営業時間/昼11:00~15:00(ラストオーダー14:00)
夜17:30~21:00(ラストオーダー20:00)
定休日/月曜日
(※月曜が祝日の場合は翌日火曜)

















