12/5

(FRI)

建物見学 和菜亭 次郎丸 表情豊かな梁(はり) 江戸時代末期の支柱残る

  • 2025/10/28
梁が交差する吹き抜けの玄関。木のぬくもりとやわらかな照明が、古民家ならではの落ち着きを醸し出す
梁が交差する吹き抜けの玄関。木のぬくもりとやわらかな照明が、古民家ならではの落ち着きを醸し出す

 旧財満邸を改装した日本料理店「和菜亭 次郎丸」。家屋は江戸時代末期に建てられ、今もなおその支柱が残っている。

次郎丸の外観。格調ある白壁、瓦屋根など伝統の意匠が美しい
次郎丸の外観。格調ある白壁、瓦屋根など伝統の意匠が美しい

 戸を開けると土間があり、店内に入ると趣のある空間が広がる。見上げると縦横に張り巡らされた梁。どれを見てもゆるやかにカーブしていて、表情豊か。

窓から見える庭の風景。柱や廊下が額縁のようで絵になる
窓から見える庭の風景。柱や廊下が額縁のようで絵になる

 古民家の梁は、木の自然な反りを生かして取り付けられており、これによって強度が高められている。1階の一部は吹き抜けで、天井まで見通せる。建物中央にひときわ太い1本の梁があり、迫力がある。眺めていると昔の職人の技を感じる。

玄関入って右手に飾られている鬼瓦。建物の壁にも同じ物がある
玄関入って右手に飾られている鬼瓦。建物の壁にも同じ物がある

 財満邸は、庄屋の家屋として、政(まつりごと)の舞台になったという。今は、旬の食材を使ってていねいに作られた料理を囲んでたくさんの人が笑顔になる店。次郎丸はオープンから41年目。さまざまな時代を見てきた家屋で、特別なひとときを。

(橋本)

吹き抜けの天井に太い梁がわたる店内
吹き抜けの天井に太い梁がわたる店内


和菜亭 次郎丸
東広島市西条町下見1076-1 電話 082(423)7556
営業時間/昼11:00~15:00(ラストオーダー14:00)
     夜17:30~21:00(ラストオーダー20:00)
定休日/月曜日
    (※月曜が祝日の場合は翌日火曜)

記者の画像

プレスネット編集部

広島県東広島市に密着した情報を発信するフリーペーパー「ザ・ウィークリープレスネット」の編集部。

東広島の行事やイベント、グルメなどジャンルを問わず取材し、週刊で情報を届ける。

おすすめ記事

新着記事