
東広島市志和町七条椛坂の衣料品店カレンズくらた(蔵田すまこ代表)は4月18日、障がい者施設の西志和農園(同町別府)と初めてコラボしたインクルーシブファッションショーを開いた。蔵田圭子店長が「障がいの有無に関わらず志和町のみんなが楽しめるイベントで地元を盛り上げたい」と企画。カレンズくらたでのファッションショーは昨年に続いて3回目。


モデルは西志和農園の施設利用者や職員、志和町の福祉関連業者など14人。同店が取り扱う春らしい黄色のブラウスやレースのスカートなどを着用したモデルが12㍍のランウェイを歩きながらポーズを決めると、観客からは大きな拍手や声援が送られた。モデルを務めた施設利用者の米田守さん(69)は「みんなが手を振ってくれて良かった。服の着心地も気に入った」と笑顔。一緒にランウェイを歩いた職員の石本龍輝さん(25)は「緊張していたが、米田さんらしい笑顔が見られて良かった。これからも地域の人に、利用者の素敵な人柄をお届けできたらうれしい」と話していた。ショーを観覧した同町の胡麻田二三江さん(89)は「服が春らしくてとてもかわいかった。何よりモデルの表情が明るくてとっても素敵でした」と声を弾ませた。

洋服は丸繊(本社・同市西条町寺家)のデザイナーが同店の商品から選び、ヘアメイクは美容室フレーム(本店・同市高屋町高屋堀)が協力。モデルの希望も取り入れてトータルコーディネートをした。(児玉)