
東広島市黒瀬町乃美尾の県立黒瀬高(藤田春恵校長)の和太鼓部・養訓太鼓(やなぐにだいこ)(藤原康行顧問)が2024年10月20日、JMSアステールプラザ(広島市中区)で行われた、けんみん文化祭ひろしま‘24和太鼓フェスティバル(同実行委員会など主催)の一般の部で最優秀賞に輝いた。今回初。
同フェスには、前年度の各地区フェスティバルに出演し、地区実行委員会の推薦を受けた8団体が出場した。部員らは、頂点を目指し太鼓の基礎打ちなど、基本に忠実に稽古に励み腕を磨いた。藤原顧問が江戸の火消しの心意気をイメージして作曲した「木遣り(きやり)唄~粋」の曲を唄と太鼓、踊りで表現した。

部員たちは、息の合った豪快なばちさばきと圧巻の演奏で会場いっぱいの観客を魅了。音楽の構成や演奏技術、表現力、チームワークなどが高く評価された。今回の受賞に伴い、県代表として9月14日から長崎県で開催される全国舞台、第40回国民文化祭に推薦され出場する予定。
3年で部長の島本天都さんは「心を一つにして演奏でき、努力したことが報われた」と喜びをかみしめた。藤原顧問は「優秀賞だった一昨年の悔しさをバネに、多くの経験を積み、強い気持ちで稽古を頑張った」と生徒にエールを送っていた。
同部は、2000年に藤原顧問が創部。部員は12 人(男子9人、女子3人)。稽古は放課後、同高の書道教室で週4日各2時間行い、校内の行事や地域のイベントなどに年間約20回出場。全国高等学校総合文化祭には、県代表として2回出場している。
和太鼓部では、第1回定期演奏会を2月1日、東広島芸術文化ホールくらら小ホール(東広島市西条栄町)で開く。午後1時30分開演。入場無料。 (山北)