
東広島市安芸津町の市立風早小(平林明美校長)は2024年12月3日、出前授業「科学の芽育成講座」を行い、6年生31人が半導体について基本的な内容を学んだ。

講師は、最先端半導体メモリ製品の開発・設計・生産を行うマイクロンメモリジャパン広島工場(同市吉川工業団地、ジョシュア・リー代表取締役)の社員ら12人。同社が講師を務めるのは今回が初。

初めに外国籍の社員が、多様性豊かな職場環境などについてクイズをした。児童らは、マイクロンが世界18カ国にオフィスを持ち約5万人の社員がいることや、日本では40カ国の国籍の人が働いていることを知り驚いていた。

この後、電気回路を作るワークショップをした。社員が組み立てステップを分かりやすく説明。児童らは、電池や電流を流れにくくする抵抗器などの部品や電流が流れると光るLED、光が入ると抵抗が変わるフォトレジスタなどを、ブレットボードの半導体を使って実際に回路を組み立て、抵抗器を増やすとLEDの明るさがどうなるかを試すなどした。
授業を受けた要田泰良さんは「電気回路を組み立てると電流が流れてLEDが光った時には、とても楽しかった。将来、電気関連の仕事に就いたら今日の経験を生かしたい」と喜んでいた。
同市では、2019年から児童生徒の科学に対する興味・関心を高めようと、大学や企業などから出前授業「科学の芽育成講座」を行っている。 (山北)