

東広島市とマツダ、大手広告代理店の博報堂でつくる生活デザイン・工学研究所(西山雷大所長)は、2年かけて整備したANAファシリティーズ所有の森の一部を「福富みらいの森」と名付け、4月19日、その魅力を紹介するイベントを開いた。
地域の子どもを含めた住民約70人が参加。オープニングセレモニーで、高垣広徳市長は「東広島市の豊かな自然と2社が持つテクノロジーやアイデアが融合した新しい生活価値を発信したい。心豊かな精神文化が生まれ、多くの皆さんに愛される森になるように祈っている」とあいさつ。


その後、参加者は研究員のガイドを聞きながら森を歩き、看板や樹木に設置された二次元コードを読み取って情報をチェックしたり、近畿大学工学部の谷川大輔准教授と学生たちが手掛けたツリーハウスの土台に登ったりして春の森を満喫した。

地上から約4㍍の高さにあるツリーハウスに登った福富小学校5年の仲田徠冴さんと谷川連太郎さんは「涼しくて楽しかった。また遊びに来たい」と声を弾ませた。西山所長は「初年度は倒木がひどい状態だったが、歩いて楽しい豊かな森が生まれつつある。地域の人に活用してもらいたい。今後も中山間地の課題解決に向けた森の活動を広げていくので子どもたちも一緒に楽しんでもらえるとうれしい」と話していた。(児玉)