
2024年度中四国学生馬術連盟指導者講習会(中四国学生馬術連盟主催)が2月1~2日の両日、広島大学(東広島市鏡山)内のミライクリエと馬場で開かれ、同大の馬術部員ら約40人が参加した。今回で2回目。
講師は、パリ五輪の総合馬術日本代表の一員として団体銅メダルを獲得した、日本中央競馬会馬事公苑所属の戸本一真選手(41)。講習会では、講義と馬を使った馬場・障害馬術の技術指導を行った。

部員らは、戸本選手が新馬の清彗(セイスイ)に騎乗し、馬に指示して馬が動く扶助(ふじょ)の様子や障害馬術で人馬一体となり障害物を飛び越える華麗な姿に見入っていた。
馬術部の指導者が騎乗した障害馬術では、「低い障害はリラックスして飛ぶ」「自分の意志を馬に正しく伝える」などアドバイスし「バーが一番低い障害の時にバーの中心を意識して完璧に飛ぶことが大事」と強調した。部員らは、障害飛越の助走、踏切などの基本や扶助などに耳を傾けた。

戸本選手は「指導者は部員らに正しい知識を教えることが大事」と話し、3年で部長の藤田華さんは「戸本選手に自分が担当している馬に騎乗してもらった。馬が指示に従わなかった時の対処の仕方や障害馬術の踏切の歩数の合わせ方など勉強になった」と笑顔だった。

同部は、1957年創部。指導者6人、部員20人。サラブレッド8頭を所有し、同大南グランドそばの馬場と厩舎で活動。春季中四国地区学生賞典馬術大会では総合16連覇、夏季同大会では14連覇を達成し毎年、全日本学生馬術大会に出場している。
(山北)