近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校(東広島市高屋うめの辺)は、(公財)アイヌ民族文化財団(札幌市、理事長:常本照樹)が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)から、アイヌ民族に関連する書籍50冊の無料貸し出しを受けた。貸し出し期間は半年間。
無料貸し出しは、国交省北海道局の「ウポポイ誘客促進戦略」に基づき、日常生活の中でアイヌ文化に触れる機会が少ない西日本で、気軽にアイヌ文化に触れられる機会を創出し、アイヌ文化への理解を深めてもらうのがねらい。同校では、毎年、修学旅行でウポポイを訪問しており、貸し出し校に選定された。
10月29日には、アイヌ民族文化財団が来校。同財団の音喜多卓嗣参与は「アイヌは昔のものではなく今現在も存在している。今も生きている彼らの文化を感じて学んでもらいたい」と話していた。
貸し出しを利用した生徒の一人は「アイヌの神謡集には日本で古くから知られているようなものもあれば、アイヌ独特のものもあり、とても興味深かった」と笑顔だった。(小田本)