
キハラ楽器ヤマハ音楽教室(本社・東広島市西条町御薗宇、木原正好社長)所属の岡田千春さん(同市立下黒瀬小6年)は2024年12月7日、NHK大阪ホール(大阪市)で開かれたヤマハエレクトーンフェスティバル(YEF)2024ソロ演奏部門のグランドファイナル小学生高学年部門(ヤマハミュージックジャパン主催)に出場した。岡田さんは、2022年にYEF小学生低学年部門グランドファイナルに初出場し、今回で2回目。
YEF小学生高学年部門には、特約店から推薦され、全国22の地区大会、セミファイナルを経て、海外からの参加者2人を含む15人がグランドファイナルへ出場した。
ファイナルでは、課題曲「星影のステラ」と自由曲「交響曲嬰ヘ長調作品40第4楽章(編曲・岡田千春)」の計2曲を演奏。課題曲は、音色を自分で考えて演奏するので、演奏力だけではなく音楽力が審査の対象となる。課題曲は、1カ月前に発表されたが、高熱が出て12日間も練習ができずつらかったという。13日目に練習を始めたが、練習を休んだことで指が思うように動かず苦労した。大好きな友だちにYEFの会場で会えるのを楽しみに、同教室でレッスンを受けながら自宅で平日は4時間、休日は8時間、猛練習した。

本番は緊張することなく、演奏を楽しんだ。岡田さんは「大好きな曲を演奏し、たくさんの人に大きな拍手をもらいうれしかった」と笑顔で振り返った。会場で演奏を聴いた木原社長は「とても素晴らしい演奏だった」とたたえ、指導した水田幸希さんは「自分の音を聴きながら音を楽しんで演奏していた。本番が一番良かった」と目を細めた。
エレクトーンの魅力は「多彩な音色があり一人でオーケストラを表現できるところ」と話し、今後の目標は「中学生になってもYEFに挑戦したい」と目を輝かせる。
岡田さんは音楽が好きな母親の勧めで1歳から同教室に通い始めた。小学1年から、エレクトーンを本格的に習い始め小学3年から毎年、YEFに挑戦している。ジュニア専門コース6年目。(山北)