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自然の生命力描いた日本画40点 其阿弥美術館がオープン

  • 2021/12/07

開館を喜ぶ其阿弥さん(左)と加藤院長

 

 東広島市黒瀬町在住の日本画家・其阿弥赫土(ごあみかくど)さん(84)の作品を展示する「其阿弥美術館」がこのほど、同町楢原のかとう歯科クリニック敷地内にオープン。院長・加藤寛二さんは其阿弥さんに日本画を習っており、多くの人に其阿弥さんを知って作品を見てもらいたいと、診療所を増改築した。10月2日には同町の広島国際大学で祝賀会を開き、日本画教室の生徒ら約250人が完成を喜んだ。

 館内には初期のスケッチから、これまでの日本画約40点を展示。2階建ての建物は自然採光と通風を取り入れたデザイン。蛍光灯はなく、自然の明かりと風の中で鑑賞できるよう工夫。

 其阿弥さんは呉市出身。中学校教諭や京都・奈良での制作活動を経て1963年に呉市に戻った。1993年に黒瀬町に移り、現在も精力的に作品に取り組んでいる。2007年には中国文化賞を受賞。

 其阿弥さんは「開館はとてもうれしい。黒瀬は第2の古里です」、加藤さんは「作品を見て、癒やしを感じてほしい」と話していた。
 開館は午前9時~午後7時。休館は木・土曜日の午後、日・祝日。入場無料。(橋本)

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