東広島市志和町志和堀にある茅葺屋根の古民家を残したいと、広島大学の杉川幸太助教がリーダーとなって「茅葺古民家保全活性プロジェクト」を立ち上げ、現在修復を進めている。昔ながらの茅葺屋根が姿を消していく中で、日本の伝統文化である茅葺屋根の素晴らしさを再発見してもらおうと、古民家を「図書室」として活用することに決めた。
古民家は「ほたる荘」=写真と名付けられ、ボランティアやワークショップという形でこれまでに広島大や近畿大の学生、インターネットを見て興味を持った人など約20人が修復に参加。東広島市福富町の井上工務店の井上富雄さんが指導し、ことし4月から工事が行われている。ほたる荘全体に本を置いて図書室とし、イベントなどに利用できるレンタルスペースも作る計画で、9月末の完成と10月からの一部オープンを目指す。
現在、今後かかる費用150万円を賄うため、インターネットのクラウドファンディングサイトで寄付を募っている。杉川助教は「伝統的な建物に触れながら、世代を超えた学びの場になってほしい」と話す。 (西村)
志和の古民家を図書室に
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