
令和元年度第1回権利擁護セミナーがこのほど、東広島市消防局(東広島市西条町助実)で開かれた。東広島市社会福祉協議会権利擁護センター主催。テーマは「介護現場におけるハラスメント~利用者と職員の権利擁護~」で、介護サービス事業者や職員など52人が参加した=写真。
今年2月に行われた厚労省の「介護現場におけるハラスメントに関する調査研究事業」実態調査で、サービス利用者や家族等から身体的・精神的暴力、セクハラなどのハラスメント被害を受けた経験がある職員が、ヘルパーでは半数に上るなど、早急に対策が必要であることを受けての開催。講師は東広島市社会福祉施設連絡協議会の本永史郎会長。「現場の職員はハラスメントを我慢せず『やめてください』と言っていい。事業所の管理者はマニュアルを作成し、ハラスメントを報告・相談しやすい窓口を設置し、職員が安心して働ける場をつくる責任がある」と呼び掛けた。
同センターは「福祉・医療関係者の参加が多数あり、ハラスメント問題の顕在化を再認識した。今後もこうした場を提供していければ」と話していた。
(村岡)
介護現場のハラスメント考える 権利擁護セミナー
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