
スマートフォンを利用する小学生が増える中、目や姿勢[しせい]、睡眠[すいみん]への影響[えいきょう]が心配されています。成長期の体にどんなリスクがあるのか、東広島市の専門家に聞きました。
スマホが与える睡眠への影響

気管支喘息[きかんしぜんそく](小児喘息)やアレルギー性鼻炎を中心に診療[しんりょう]している西条すこやか内科(西条町助実)の、奥本穰[おくもと じょう]院長に睡眠への影響について聞きました。
睡眠の質に影響?
寝る直前までスマホを触っていると、ブルーライトによって睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌[ぶんぴつ]が妨[さまた]げられたり、自律神経[じりつしんけい]が乱れやすくなったりして、結果として睡眠の質が悪くなります。
アレルギーの症状が悪化?
睡眠の質が悪くなると、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギーの病気の症状[しょうじょう]が悪化しやすくなることが分かっています。
大切なことは?
寝る2時間前までにはスマホの使用をやめて、規則[きそく]正しい生活を送りましょう。
スマホが与える姿勢への影響

首のカーブを正しい位置に導く〝整えるための枕〟を販売[はんばい]する株式会社アジャストの進藤友義[しんどう ともあき]代表に、姿勢への影響について聞きました。
子どもも肩がこる!
スマホを見るとき、頭が前に出て背中が丸くなりがち。この悪い姿勢が続くと、首や肩がこって血の流れが悪くなり、頭痛[ずつう]や目の疲れ、腕[うで]のだるさなどの症状が出ます。
姿勢の悪さは癖になる?
悪い姿勢が若いころから長年続くと癖[くせ]になり、大人になってからも直すのが難しくなります。前かがみにならないよう、目線と同じ高さでスマホを見るよう心掛[こころが]けましょう。
スマホが与える目への影響

小児の近視[きんし]の進行を予防する治療[ちりょう]に力を入れているつまもと眼科の津間本裕一[つまもと ゆういち]院長に、目への影響について聞きました。
近視になる子どもが増えている?
子どもの近視は10年前と比べると増えています。近視化の要因[よういん]の一つとしてスマホを長時間、目と近い距離[きょり]で見続けることが疑[うたが]われています。近視が小さい時から始まると、近視の進行する時間が長くなり、強度の近視になる割合が高くなります。強度近視になると、網膜剥離[もうまくはくり]など目の病気を誘発[ゆうはつ]するリスクが高まります。
外遊びが良い?
近視予防の一つは、一日2時間は外に出ること。近視の進行を抑える太陽光線[たいようこうせん]を浴[あ]びるようにしましょう。
プレスネット編集部











