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一日1点制作、舞台衣装にも挑戦 志和町のファッションデザイナー出本正彦さん

  • 2025/07/17
ファッションデザイナーの出本さん
ファッションデザイナーの出本さん

 ファッションデザイナーの出本正彦さんは志和町にアトリエを構えて30年。現在、柿渋染め、古布、デニムを組み合わせた作品を制作しています。(橋本)

 81歳の今、「一日1点」をモットーに、制作活動に励んでいます。その傍ら、初めての舞台衣装を制作。7月31日、8月1日に上演の朗読劇「蛍火Ⅱ河本一郎伝」でダンサーが着用する衣装を担当しました。また、アトリエでの作品展を初開催するなど意欲的です。

志和町にアトリエ

装苑賞に挑んでいたころのデザイン画を開く出本さん
装苑賞に挑んでいたころのデザイン画を開く出本さん

 出本さんは1970年に桑沢デザイン研究所を卒業後、デザイナー細野久さんに師事し、1975年にファッション界の名誉ある「装苑賞」を受賞。その後、約10年間にわたって母校で教鞭をとり、若いデザイナーの育成にも貢献しました。

店舗兼教室の部屋
志和町にあるアトリエ出本

 1987年に広島に帰り、自然に囲まれた志和町で「アトリエ出本」を開設。使い古された布や、柿渋染めや大漁旗など、日本の伝統を生かした一点物の洋服やバッグ、小物を制作しています。また、作品づくりをサポートする教室も行っています。

作品に使用する古布「ボロ」。年月を感じる味わい。特に外国人が好むそうです
作品に使用する古布「ボロ」。年月を感じる味わい。特に外国人が好むそうです
出本さん愛用のミシン
出本さん愛用のミシン

 作品展はこれまでに、東京や広島県立美術館など、全国各地で開催。8月には、広島市西区のギャラリーカモメのばぁばぁで作品展を開きます。アトリエは事前連絡で行くことも可能です。問い合わせは出本さん090(1017)2640へ。

プレスネット編集部

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