
2000年の会社設立以来、「顧客第一主義」を行動指針として、システム開発を手掛ける株式会社コアソフト(本社・東京都台東区)。14年には、広島支社を東広島市西条西本町に開設した。IT(情報技術)で東広島の発展に貢献したい、と強調する菊地幸平支社長に話を聞いた。(日川)
オーダーメード開発が強み
―コアソフトの強み、得意分野は。
もともとは、医療系の業務システムの開発からスタートしました。転換点となったのは2008年のリーマンショック。大手ベンダーの下請けから、自ら営業しお客さまと直接、契約する形に切り替えました。おかげで企業や自治体、学校法人など幅広い業態のお客さまとシステム開発の取引ができるようになった。会社の現在の形につながっています。
一番の強みは、既存のパッケージを販売するのではなく、お客さまの課題や仕事に合わせて、完全オーダーメードでシステムを開発(受託開発)していることです。
―東広島市に支社を開発したねらいは。
私の故郷は東広島です。東京で働きながら、「いつか地元で」という思いを持っていました。その思いを、コアソフトの社長に伝えたら、「自分の力で故郷に帰ったらいい」と。その一言で、地元に拠点を作ることを決めました。
―これまで東広島で手掛けたシステムは。
代表的なのが、市内小中学校の学校給食で使用する地場野菜の活用をシステム化した「学校給食地場野菜供給拡大システム」です。生産者やJA、給食センターが別々に管理していた地場野菜を一元化して共有し、地産地消率の向上を図ります。市には、全国から問い合わせが来ていると聞いています。将来的には、他の自治体や民間企業でも活用できる形に発展させたいと思っています。
現在は、人の手や目を介して行っている注文や発注などの事務作業を自動化する仕組みを開発しています。細かい作業を自動化することでミスの防止につなげたい。
システム開発ではありませんが、3年前から「酒まつり」の公式ホームページの製作・運用を担っています。
東広島の困りごと解決できる会社に

―オーダーメード開発で大切にしていることは。
お客さまのことを徹底的に理解すること。同じ業種でも、仕事の流れや考え方、在庫管理の方法は会社ごとに異なります。お客さまの話をしっかり聞き、現場を知ることが仕事のスタートです。一方で、お客さまから相談されたことを、そのままシステムにするわけではありません。さまざまな業界に関わってきたキャリアを生かし、「この箇所は省けるのでは」などと提案することもあります。完成したシステムがお客さまの業務にぴったりとはまったときは、大きな達成感があります。
―AI(人工知能)のシステム開発への影響は。
AIがプログラムを書き込む作業は確実に増えるでしょう。ただ、お客さまが何を求めているのかを聞き取ったり、システム上の問題を見つけたりするところは、まだまだ人が担う必要があります。私はロジカルに形を作る部分はAIが担い、その前後を人が担うようになるのかな、と思っています。
―広島支社の今後の思いは。
困ったことがあったときに、「コアソフトに相談してみよう」と思ってもらえるよう、東広島の企業や団体に必要とされる存在になりたい。システム開発だけではなく、ホームページの更新や、エクセルの手入力の自動化など小さな困りごとでも、お客さまと一緒に解決できる会社でありたいと思っています。
【菊地幸平さん プロフィル】 1976年、東広島市西条町生まれ。広島市立大学情報科学部卒。卒業後、IT系アウトソーシングの上場企業に入社。1999年に株式会社コアソフトに入社し、2014年4月に広島支社を設立。
【コアソフト広島支社】 2014年開設。住所は東広島市西条西本町。事業内容はシステムの受託開発、ホームページのデザイン・制作、バーチャルコンテンツ制作など。広島支社の従業員は約20人。コアソフト本社は2000年、東京都台東区に設立。AIの導入は約2年前からスタート。知見を蓄積している。
プレスネット編集部















