
東広島市西条町御薗宇の市立松賀中の美術部員2人は8月1日、美術部員たちで制作した認知症カルタを西条南おれんじ会のメンバーに届けた。認知症の人とその家族が安心して暮らせる地域を目指して活動している同会が、認知症についての理解を中学生に深めてもらおうと、認知症カルタの制作を依頼した。

美術部員は同会が行う認知症サポーター養成講座を受講した後、認知症カルタの制作に取り掛かった。部員約20人が5グループに分かれて、6月から1カ月半掛けて46枚(50音)を制作した。カルタは縦10㌢、横7㌢。読み札は、認知症の症状や接し方などを考えて文章にし、絵札は、読み札に合わせたデザインを考えた。

同中3年で美術部長の木本星那(きもと・せな)さんと同副部長の高下陽菜香(こうげ・ひなか)さんは「読み札は、少ない文字数で内容がより伝わりやすいように工夫した。読み札と絵札の内容を一致させるのが難しかったがみんなで頑張った」と笑顔。同会の西川毅(にしかわ・つよし)さんは「工夫してかわいいカルタを作ってくれた。地域を巻き込み、若い世代から認知症の普及・啓発活動をしていきたい」と話していた。カルタは、イベントで紹介したり各地域のサロンや施設などで活用したりしてもらうなどして、広めていく。
同会は、2022年に設立。メンバーは、歯科医師や居宅支援事業所のケアマネジャー、地域包括支援センターの職員などで構成し、認知症関連のサポートや啓発活動などさまざまな活動をしている。(山北)
プレスネット編集部











