
秋季県高校野球大会は9月中旬から10月中旬まで行われ、東広島市の西条農が3位に入った。西条農は来春の選抜高校野球大会出場校選考の参考資料となる秋季中国大会(10月23日開幕。鳥取県で開催)に、広島県3位校として出場する。西条農が秋季中国大会に出場するのは6年ぶり4回目。
崇徳に惜敗も新庄に粘り勝つ
西条農が粘り強い野球で中国大会切符を手繰り寄せた。県大会には、各地区の予選を勝ち抜いた32校が出場。西条農は初戦の熊野を6-1、2回戦の基町を5-0と下し、準々決勝では今春の県大会準優勝の近大福山を五回コールドの11-1で破った。
秋季中国大会出場権を懸けて臨んだ準決勝は、今春の選抜出場校の崇徳と対戦。西条農は崇徳を相手に互角の試合を展開。九回を終わって決着が付かず、タイブレークの延長戦にもつれ込んだ。タイブレークの十回は、一打逆転サヨナラの好機を作ったが、一歩及ばなかった。崇徳の藤本誠監督に「侮れない相手とは思っていたが、本当に手ごわかった」と言わせるほど、どちらが勝ってもおかしくないゲームだった。
そして迎えた最後の中国大会出場権をかけた3位決定戦。県北の強豪・新庄相手に臆することなく挑んだ。何度も新庄の反撃を耐え抜き、6-4で逃げ切った。序盤にリードをする展開に持ち込んだことが奏功した。
エース力投、つなぐ野球で活路

中国大会出場の原動力になったのは、エースの松木舜弥投手(高野中出)。県大会では基町戦を除く4試合に登板。巧みなコントロールと、ピンチにも動じない精神力の強さを武器にチームの躍進を支えた。攻撃では、中軸を担う長谷川莉史捕手(磯松中出)や、リードオフマンの平本汰久外野手(松賀中出)を中心に、センター中心にはじき返すことと、低い打球を打つことを徹底。長打力に欠ける分、一人一人がつなぐ意識で好機をつくり得点に結びつけた。
中国大会も一戦一戦集中
県大会の4強では唯一の公立校。メンバーの8割は地元東広島市の出身だ。私立の強豪校と違い、中学時代に硬式のチームに入っていた選手は少ない。軟式のクラブ経験者や中体連の軟式野球部出身者が多くを占める。農業実習がある農業高校のため、練習が制限されることもある。そうしたなかでも、工夫を凝らしながら、県で勝ち上がるために練習を積み重ねてきた。
西条農の甲子園出場は1993年の夏が最後。就任3年目の福田啓介監督は「県大会で新庄に競り勝ち、崇徳と互角に戦ったことがチームの自信につながった。中国大会では、とにかく目の前の試合に集中して臨む。県大会と同じように、粘って、耐え抜いて戦っていきたい。公立の農業高校でもできることを示せれば」と話している。
西条農の秋季中国大会・1回戦の相手は鳥取1位校の鳥取城北だ。
プレスネット編集部















