12/6

(SAT)

【東広島の企業】日本の半導体産業をけん引 東広島から「AI革命」加速 マイクロンメモリ ジャパン株式会社

  • 2025/08/19
高性能と低消費電力を両立したDRAM製品の開発と生産を行う
高性能と低消費電力を両立したDRAM製品の開発と生産を行う

 東広島市には、ものづくりの拠点となる製造業が集積、製造品出荷額は中四国で上位にランクする。独自の企業経営、技術力で全国、世界に誇れるオンリーワンの企業も多く、元気な東広島市経済の一翼を担う。その企業の一部をピックアップ。

多様な文化や価値観を尊重する社風
多様な文化や価値観を尊重する社風

 米国半導体大手のマイクロンを親会社に持つマイクロンメモリジャパン㈱(本社・広島工場=東広島市吉川工業団地)は、生成AI革命を実現する重要な技術が集積。日本の半導体産業をけん引する企業だ。

AI市場の拡大追い風に

 いまやAI(人工知能)は自動運転車の実用化、仕事や家事の効率化、医療や教育のICT化、工場のスマート化など、驚異的な速さで、私たちの生活を変革している。そのAIを支える半導体メモリ「DRAM」の製造と開発の拠点が、広島工場だ。

 広島工場では、HBM3E(広帯域幅メモリ3E)という、業界最高水準で高性能と省電力の両立を実現した製品の量産を担う。1β(ベータ)DRAM技術の量産化に成功し、25年には最新世代の1γ(ガンマ)DRAMのサンプル出荷を開始。他にもマイクロンでは、多種多様な製品群を製造・開発し、AIの未来を明るく照らしている。

AI需要に応える、業界最先端の広帯域メモリ
AI需要に応える、業界最先端の広帯域メモリ

多様性を尊重する職場づくり

 マイクロン広島工場では、多様な人々がお互いの違いを尊重し、能力を最大限に発揮できる職場づくりを目指している。その社内風土が、イノベーション(技術革新)の源泉になっている。国籍や性別を問わない採用も進めている。従業員リソースグループ(ERG)を通じて、従業員同士がつながり、キャリア形成を支え合い、リーダーシップなどの能力開発ができる場がある。

GPTW日本の「働きがいのある会社」に5年連続認定されている
GPTW日本の「働きがいのある会社」に5年連続認定されている

 入社後は、エンジニアやテクニシャンを対象に、仕事に必要なスキルや考え方、成長意欲が身につくOJTなど、現場の即戦力として育成する教育制度が充実。2025年には、5年連続で「働きがいのある会社」認定を受けた。

環境に経営の軸足

東広島市内のボランティア活動(黒瀬川や鏡山公園の清掃など)
東広島市内のボランティア活動(黒瀬川や鏡山公園の清掃など)

 マイクロンでは関係各社と協力しながら、開発、生産、調達といった企業活動全般において社会的な責任を果たしている。
 サステナビリティ(持続可能性)実現に向けて、温室効果ガス、エネルギー、水、廃棄物という四つの重点目標を据えて、事業活動に伴う環境負荷の軽減に取り組んでいる。
 広島工場の従業員は寄付や、清掃・イベント運営のボランティア活動にも積極的に参加し、東広島地域への貢献に努めている。

マイクロンメモリ ジャパン株式会社 本社・広島工場

世界最先端のDRAM製造技術が集約する広島工場
世界最先端のDRAM製造技術が集約する広島工場

住所/広島県東広島市吉川工業団地7番10号
電話/082-429-3333
営業時間/24時間

プレスネット編集部

新着記事