
今回のテーマ/風しん、はしか混合ワクチン定期接種期間2年延長の方針について
―風疹・麻疹とは。
風疹・麻疹は、発熱と発疹が特徴のウイルス性感染症です。感染しても発症しない場合もあります。妊娠中の女性が感染すると胎児に大きく影響し、障害を持って生まれることもあります。いずれも10日~2週間ほどの潜伏期間の後に、高熱や風邪、結膜炎、発疹などの症状がでます。完治までに1か月以上かかることもあり、重症化すると肺炎や心臓の病気にも発展します。さらに、最も深刻な場合は亜急性硬化性全脳炎という合併症にかかり、り患後数年経過してから脳に影響が出ることもあります。風疹は飛沫感染する一方、麻疹ウイルスは感染力が強く、空気感染します。
―ワクチンを接種するべきですね。
現在は風疹・麻疹混合のMRワクチンがあります。これまでにワクチンを接種するか感染することで抗体を持っている場合もありますので、まずは抗体検査を受けてください。抗体が不十分など要件を満たすと、大人も無料でワクチンを接種することができます。年齢、性別にかかわらず、社会全体でウイルスを撲滅していきたいですね。
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