
東広島にはさまざまな国から来た人がたくさんいます。東広島と外国のまちにはどんな違いがあるのでしょうか。今回は、東広島で暮らすアメリカ出身のテンジン・ニマさん(27歳)にインタビューしました。(山口)
※この記事は、親子で楽しめるようにやさしい言葉でまとめています。
これまでどんなところで暮らしてきましたか?
インドに生まれ、7歳の時アメリカに移住しました。ネバダ州に4年、ワシントン州に1年、アイダホ州に10年、ミネソタ州に2年、ニューヨークに1年住みました。転居を繰り返してきたので、〝故郷〟と言われれば10年住んだアイダホ州を思い浮かべます。
東広島に来たきっかけは何ですか?
日本に来る前は、開発途上国(これから生活をよくしていこうとしている国)のアルメニア共和国で2年間、英語を教えるボランティアをしていました。今度は環境を変えて、先進国(すでに生活が便利になった国)で英語を教えたいと思いました。そこで、子どものころ、近所に日本の武術道場があったこともあり、小さい頃から日本文化に興味があったので、今年8月、ALT(外国語指導助手)として日本に来ました。現在は東広島に赴任し、三永小学校、郷田小学校、向陽中学校で英語の授業をしています。
東広島のどんなところがいいなと思いますか?
公共交通機関が発達していて、どこにでも行きやすいところがいいなと思います。アメリカは町が大きいので、公共交通機関では行きづらいところもあります。日本ではそういう不便さを感じません。
また、東広島はのんびりしているのに、学校、スーパー、役所など、生活に必要な施設は充実しているうえにアクセスしやすく、とても生活しやすいところも気に入っています。ニューヨークに住んでいた時は、町全体がせわしなくて落ち着かなかったです。
東広島の気候はアメリカに比べると?
私はまだ夏しか経験していませんが、日本の夏は気温もさることながら湿度が高いと感じます。アメリカは、地域によって大きく違いますが、私は住んでいたところは基本的に湿度が低かったです。
東広島とアメリカの学校ではどういった違いがありますか?
文化的に違うところは、上履きがあるところや学級委員がいるところ、給食を自分で配膳(はいぜん)して食べるところです。特に、掃除を自分たちでやることには驚きました。
学校の行事で違うところは、「ホームカミング」がないところです。アメリカでは「ホームカミング」という卒業生と在校生が交流するイベントがあります。
東広島に来てびっくりしたことは何ですか?
毎週のように地域のお祭りなどのイベントが開催されていて、地域コミュニティの強さに驚きました。アメリカではこういった地域イベントは少ないです。
また、公共交通機関が時間通り正確に来ることや日本人の時間を守る意識の強さにも驚きました。
東広島で挑戦したいことはありますか?
英語は、人生を世界に向けて広げてくれます。英語が〝試験に必要だから勉強する〟のではなく、私は、東広島の子どもたちに何か気づきやきっかけを与えられる授業をしたいです。
テンジン・ニマさん、ありがとうございました!

















