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(TUE)

東広島Vegetable(ベジタブル)探訪

  • 2025/02/03

 昨年の天候不順の影響で、野菜はこれまでに見たことのない価格に…。ふと視野を広げてみると目新しい野菜に出合った。それがキャベツの原種に近いとされるケール。「青汁」の原材料として有名だが、「生で食べてもおいしい」と評判のケールを、高屋町稲木の自然農園「ALL GREEN」が育てている。


ALL GREEN

生でも美味

 自然農園を経営しているのは加藤貴昭さん。カキ殻石灰や広島和牛堆肥、西条の酒かすなど広島県産の有機肥料を使用して栽培。「瀬戸内ケール」というブランド名で直売所を中心に販売しているほか、特定の飲食店に卸している。旬は冬だが、ハウス栽培でほぼ年間を通して出荷。物価高騰や天候不順の影響を受けているものの、キャベツほど大きな値上げに至っていないという。

 パッケージされた瀬戸内ケール(左)と、ケールを使ったかりんとう
 パッケージされた瀬戸内ケール(左)と、ケールを使ったかりんとう


栄養が豊富

 加藤さんはヨガのインストラクターでもあり、「健康につながる野菜を」との思いでさまざまな栄養素を豊富に含むケールの栽培を始めた。ビタミン、β-カロテン、食物繊維などを含み、高い抗酸化作用もある。「食べている人からは肌荒れや便通が改善したという声を聞きます。また、海外で人気の野菜ということもあり、外国籍の人からの需要もあります」と加藤さん。


ケール


調理は簡単

 「有機肥料のみで栽培しているからこそ、苦味が少なく、味がまろやかで葉がやわらかく生でも食べやすい」という。このため調理は簡単。カットするだけでサラダ、鍋やみそ汁、炒め物に使用でき、和・洋・中問わず、さまざまな料理に合う。特に豚肉との相性が良く、お好み焼きにもおすすめ。広島市内に瀬戸内ケールを使ったお好み焼き店があるなど、ケールの認知度が高まりつつある。


魚介とケールを塩こしょうで炒めて海鮮焼きそば
魚介とケールを塩こしょうで炒めて海鮮焼きそば
カットしてオイルや生ハムと一緒にシーザーサラダ
カットしてオイルや生ハムと一緒にシーザーサラダ
塩とオイルを混ぜてレンジで加熱 チップス
塩とオイルを混ぜてレンジで加熱 チップス

文 東原理恵子  写真 井川良成 橋本礼子(料理一部提供写真)

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プレスネット編集部

広島県東広島市に密着した情報を発信するフリーペーパー「ザ・ウィークリープレスネット」の編集部。

東広島の行事やイベント、グルメなどジャンルを問わず取材し、週刊で情報を届ける。

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