東広島市黒瀬町の市立中黒瀬小合唱部が、
文部科学大臣賞選考会(全国大会)の小学校合唱部門で過去最高の3位に輝いた。2月末で解散することが決まっていた同合唱部は、最後に有終の美を飾った。
昨年は一次審査で落選。今回は、一次審査、地区大会と勝ち抜き、西日本大会で強豪27校から最優秀校に輝き、全国大会にコマを進めた。全国大会は西日本大会で歌声を響かせた「まあるい地球の君と僕」を収録した音源で審査。「全員が笑顔で歌っているところを初めて見た。表現力が素晴らしかった。3位はうれしいご褒美」と、児童たちを支え続けた保護者代表の川上さゆりさんは目を細めた。
2019年3月に合唱部担当教諭が転勤後、外部から指導者が週2回来校。放課後の練習には、保護者が毎日交代で児童に付き添った。4~6年生のメンバー22人は、指導者の助言を頼りに、お互いにアドバイスをし合いながら、練習を積み重ねた。副部長の藤河夏音さん(12)は「みんなで頑張ってきて本当に良かった」、部長の春元瑠那さん(12)は「保護者の方がいたから合唱ができたので、感謝の気持ちでいっぱい」と振り返る。2人は「合唱を通して成長することができた」と晴れやかな笑顔を見せた。(石田)