広島ベトナム平和友好協会(HVPF)(河内昌彦会長)はベトナム・クアンチ省にある「クアンチ省少数民族寄宿高等学校」に奨学金を贈ることになり、その授与式が11月25日、東広島芸術文化ホールくららで開かれた。
クアンチ省はベトナム戦争の最激戦地で、今もなお枯葉剤や不発弾による深刻な被害が継続している地域 。2008年9月、日本とベトナムの国交樹立35周年を記念したベトナム展が東広島市で開かれたことをきっかけに交流が開始。翌2009年、讃岐照夫元市長、HVPF井原修副会長、HVPF赤木達男専務理事が中心となってHVPF設立の呼び掛けが行われ、その後クアンチ省の子どもたちへの奨学支援がスタートした。
河内会長は「授与式を機に、クアンチ省と広島県・東広島市との友好関係が増進、絆が深まることを確信している。奨学生、全生徒が輝ける未来に向けて勉学に励んでほしい」とあいさつした。
ベトナムからオンラインで授与式に参加した奨学生代表のホー・ティ・ソアさんは「HVPFから意義ある奨学金を頂くことができて本当に恵まれている。将来は、社会の役に立てるよう一生懸命勉強する。いつの日か、日本の皆さまにお会いできることを楽しみにしている」と伝えた。(徳保)