笑顔でゴールに駆け込む親子ランナー(撮影・小林)
第1回福富ダムマラソンが10月31日、東広島市福富町の福富ダム周辺コースで開かれた。主催したのはボディバランス★ランナーズ(廿日出庸治主宰、以下BBR)。自らもランナーであり、西条町で整骨院を経営する廿日出さんが、コロナ禍で元気がなくなっている地域の状況を見て「ランナーが集まることで地元に貢献できないか」と、手作りで開いた。
大会コンセプトは「ランニングで四方良し」。四方とは、ランナー、地域、子ども、そして店。まず、全国的に大会が中止となり、ランニングへのモチベーションも下がりがちなランナーには大会環境を提供する。市内外からランナーが集まることで、地域がにぎわい、 認知度が向上する。リモートワークやクラブ活動の縮小で、大人も子どもも運動不足が続く中、親子一緒に参加できる種目も作った。さらに地元の飲食店や事業者から、参加賞や弁当などを調達した。
廿日出さんは昨年も同様の大会を仁賀ダム周辺で開催。「BBRでも福富を走っている。福富ダム周辺コースを、多くの人に紹介したかった」という。
この日は老若男女230人が出場。9割が県内からだが、遠くは北海道からの参加者もあった。親子の部に参加した小林颯真君(高屋西小2年)と父親の軌之さんは「大会をきっかけに会話も増えた。企画してくれる人がいてくれてありがたい」と、親子で一緒に走る貴重な機会を楽しんだ。
(小林)