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保手濱光男さんをしのぶ 追悼漢詩集を自費出版 高屋町の白鳥吟社

  • 2022/06/22
土井さん

 東広島市高屋町の漢詩会「白鳥吟社」の土井英明さん(80)=写真=ら5人が、2016年に亡くなった同市高屋町白市の漢詩人、保手濱神龍(本名、保手濱光男)さんの功績を残そうと、「保手濱神龍先生追悼漢詩集」を出版した。土井さんが地元や福井県の連句仲間に呼び掛け約1年をかけて作った。

 詩集は、保手濱さんの弟子たちが、春夏秋冬を七言絶句(一句七言で四句からなる近体詩)で詠んだ漢詩に、保手濱さんが感想を次韻(他の漢詩の韻字に合わせて、同じ韻字を同じ順序で用いて詩作)した詩や、連句(2人以上の人が1句から数句ずつ作り、それを集めて1遍の詩にしたもの)を選定し、計270首を掲載。保手濱さんの色紙や思い出の写真集も載せた。 

 漢詩集はA5判、155㌻。知人などに配布した他、市立サンスクエア児童青少年図書館(同市西条西本町)に寄付した。希望者は、同図書館で読むことができる。

 土井さんは「偉大な保手濱先生の供養になった。漢詩は、七言絶句で心境を表し詩にするのが魅力。漢詩に親しんでほしい」と話していた。

(山北)

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