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太陽光発電と農業生産が共存 広島大大学院特任教授が研究 収穫野菜を学生に

  • 2022/07/09
高さ約3㍍のソーラーパネルが設置されたほ場
高さ約3㍍のソーラーパネルが設置されたほ場

 広島大学(東広島市鏡山)は、株式会社ウエストホールディングスと共同研究講座を設置し、太陽光発電設備と農業生産が共存するソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の研究に取り組んでいる。

 東広島キャンパスのほ場に、高さ約3㍍のソーラーパネルを設置。遮光率30~50%の異なる環境をつくり、さまざまな農作物を栽培し、それぞれの環境で生育調査や品質評価を行っている。

 現在ある農地で食料生産と自然エネルギーの利用を同時に行うという未来型の農業生産を目指しているという。

学生に研究用のほ場で収穫したタマネギを配る実岡特任教授(右)(撮影・林)
学生に研究用のほ場で収穫したタマネギを配る実岡特任教授(右)(撮影・林)

 6月21日には、収穫したタマネギ約300個を学生たちに配布した。現在は、アシタバや白ネギ、大豆、ナスを栽培、収穫している。同大学の実岡寛文特任教授は「タマネギは遮光率30%でも立派に育った。農作物の生育には、ソーラーパネルの日陰の涼しさもメリットの一つと分かった。今後、さまざまな農作物の栽培実験を行い、研究を深めていきたい」と意気込んでいた。

(林)

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