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高度救助隊発隊から1年 東広島市消防局 困難な災害に対応

  • 2022/07/12
陽圧式化学防護服を着て、被災者の搬送訓練を行う隊員(撮影・山北)
陽圧式化学防護服を着て、被災者の搬送訓練を行う隊員(撮影・山北)

 東広島市消防局(同市西条町助実)に、災害救助の特殊部隊となる「高度救助隊HEART(ハート)」が発隊して1年が経過。同隊はこのほど、救助訓練の様子を報道陣に公開した。

 部隊は、救助資格がある隊員の中から、潜水士など人命救助に必要な各種免許を持ち、体力面などに優れた救助の精鋭16人で編成。部隊が使用する、画像探索機など高度な救助資機材を積載した県内初仕様の新救助工作車と、車椅子に乗ったまま乗り降りができ、最大20人を運ぶことができる高機能救命ボートを1億9000万円かけて配備した。複雑で多様化する災害への迅速な対応と、救助活動が可能になった。

 隊員たちは、災害時に備え、「倒壊家屋からの救出訓練」や「転落救出訓練」、「交通事故による救出訓練」、「有毒ガスなどの特殊災害救出訓練」などの厳しい訓練に取り組んでいる。

 高度救助隊長を務める東広島消防署の当直司令官兼高度救助係長、江籠直之さん(39)は「大規模災害はいつ起こるか分からない。〝絶対に諦めず、助け出す〟という強い思いで、訓練に取り組んでいる」と話している。

(山北)

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