農業分野の書籍を並べた、東広島市の「志和アグリ図書館」が7月12日、同市志和町別府の市園芸センター内にオープンした。蔵書は約1000冊で、園芸講座などを手掛ける同センターと連携し、農に関する情報提供の充実を図る。
図書館は、同センター1階の空き部屋に開設。広さは31平方㍍で、家庭菜園の実用書や、起業や農業経営の専門書、病害虫駆除の指南書など、初心者向けから熟練者向けの本が並ぶ。子ども向けの絵本や漫画もある。
開館時間は平日の午前9時~午後4時30分。図書館の隣には、木製のベンチとテーブルを備えたロビーがあり、窓越しに山里の自然を眺めながら、本を閲覧できる。園芸センターの栽培担当者への園芸相談も可能だ。
本の貸し出しは、市立図書館のスタッフが出張する毎月第2、4火曜日の午前10時から午後1時まで行う。貸出日には、市立図書館の本を運ぶ出張図書館も巡回。市立図書館利用カードの登録や、本の予約、予約本の受け取りなどができるほか、農業の記事などを収めた会員制交流サイト「ルーラル電子図書館」も閲覧できる。
東広島市の図書館はアグリ図書館で8館目。市では、1町に1館の図書館整備を目指しており、図書館のない高屋町と八本松町にも、順次開設していく。高屋町では、工事が進む、新JR西高屋駅舎内に開設する。
(日川)