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被爆者に焦点 リニューアル 市原爆被爆資料展示室

  • 2022/09/01

 東広島市原爆被爆資料保存推進協議会(天野浩一郎会長)は8月1日、同市市民文化センター(同市西条西本町)2階に設置している市原爆被爆資料展示室をリニューアルオープンした。

 西条町にゆかりのある被爆者3人に焦点を当て、顏写真と生い立ち、遺族から聞き取った被爆当時の様子などを紹介。軍服、帽子など一人一人の遺品に込められた思いが、訪れた人に伝わるように展示を工夫した。

 展示室には、被爆者や家族などから譲り受けた遺品や被爆レンガなど約100点を展示している他、児童書、他県に在住する被爆者の体験記などの資料約200冊も並べている。また、被爆体験を伝承していくため、多世代が交流し学習するためのスペースを設置。

 オープンに合わせて8月1~7日、「第34回東広島市原爆展」を同展示室で開いた。初めて訪れた同市西条下見の60代の男性は、「展示などで発信を続けることは大事」と話していた。

 同展示室は、1989年、同市八本松地域センター(同市八本松南)に、2009年に同市民文化センターにそれぞれ開設。昨年度から統合に向けて取り組み、同市民文化センターの展示室のスペースを、従来の約2倍の60平方㍍(倉庫を含む)に拡張し資料を集約した。

(山北)

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