河内町の杉森神社の氏子で大田主(耕作者)の平川了さん(75)の神饌田(しんせんでん)で9月17日、たわわに実った稲を刈り取る抜穂祭(ぬいぼさい)が執り行われました。
神饌田には祭壇が設けられ、岡田光統宮司が実りに感謝する祝詞を奏上。ヒカゲノカズラを頭に飾り付けた平川夫妻、家族、参列者らが忌鎌(いみかま)で刈り取り、最後に宮司が丁寧に刈り取りました。収穫された米(イセヒカリ)は伊勢神宮に奉納されます。
平川さんは「猛暑を乗り越え、病害虫の被害もなく台風の前に収穫できた」とほっとした様子。神様とお米、日本人とお米のつながり、お米の大切さを考えさせられる抜穂祭でした。
(文・撮影=フォトリポーター・井川良成)