東広島市立黒瀬中学校(三原隆行校長)で9月26日、認知症について理解を深めようと、3年生169人が5クラスに分かれて認知症サポーター養成講座を受けた。講師となったのは県立黒瀬高校福祉科2年生の生徒17人と、看護師など福祉の専門職5人。
同高福祉科の生徒は中学生が理解しやすいよう、寸劇、クイズ、事例グループワーク、体験型レクリエーションなどで、「認知症ってどんなこと?」「どう対応すれば良いのか?」など、工夫を凝らした企画を考え、約2時間にわたって授業をした。
授業を受けた生徒は「寸劇で認知症のことが分かりやすかった」、「認知症の種類が多いことや、身近なことだと知り、驚いた」とそれぞれ感想を話していた。
黒瀬高校の2年生小林悠さんは「言葉だけで伝えるのは難しいと思ったので、寸劇など工夫して楽しく伝えることを心掛けた。今回のような経験を生かして将来は看護師になりたい」と意気込んだ。
主催する黒瀬地域包括支援センター保健師の清水祐佳さんは「高校生が自ら準備し、中学生との良い関係づくりができ双方に役立った」と話していた。
(林)