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「自分ごと」で地域を考えよう 賀茂高で講師を招き授業 水環境や選挙を学ぶ

  • 2022/12/26
賀茂高で講師を招き授業

 県立賀茂高(東広島市西条西本町、冨永六郎校長)は11月17日、地域や社会を「自分ごと」として考えようと、1・2年生を対象に講師を招き同校の体育館で授業を行った。

 1年生約280人は、同市の酒造会社などでつくる環境保護団体「西条・山と水の環境機構」の前垣壽男理事長と広島国際学院大学の竹野健次教授が講師となり、水と環境などについて学んだ。前垣理事長は、酒都西条を支える上質の水と、それを生み出す山を守る活動について話し、「西条地区の酒造りを支える龍王山に、遊びに行ってほしい」と呼び掛けた。竹野教授は、西条の地下水は西条層によってミネラルが供給される中硬水で、「酒を造る酵母が元気になり酒を造りやすい」と話した。水道水と、龍王名水などの硬度の分析実験を行い、「みんなで、西条の水を知り、宝の水を守ろう」と呼び掛けた。

 木原友結さんは、「地元の人たちが山を育て、水を守る活動に取り組んでいることを知り、うれしく思った」、亀井梨来さんは、「東広島は、水が豊かで酒造りに恵まれている理由がよくわかった。西条の魅力は、酒造りなど伝統を受け継いでいるところ」とそれぞれ話していた。

 2年生約240人は、同市選挙管理委員会事務局の職員が「選挙出前講座」を行った。その後、教職員が市長選の立候補者になり生徒が模擬投票。一票を投じる意義を考える場になった。

(山北)

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