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加藤隆二さん / 八本松製麺所【FM東広島『喫茶897』第10回】

  • 2024/02/12

 FM東広島・毎週火曜日午後6時台に放送している『DOGENSURU NIGHT』内のコーナー『喫茶897』では、東広島の企業・団体の方にお越しいただき、色々なお話を伺っています。

 第10回のお客様は、八本松製麺所の加藤隆二(かとう りゅうじ)さん。八本松にある『つけ麺らーめん油そば自家製麺 八本松製麵所』でこだわりの自家製麺を使った麺料理を提供する加藤さん。麺へのこだわりやご縁のお話等伺いました。

 

※インタビュー内容は、FM東広島YouTubeチャンネルで音声として聞くことが出来ます。

 

 

変わらないために変わり続ける

—八本松製麺所とはどういうお店なんでしょうか。

 毎日店内で、粉から麺を作っている自家製麺のお店で、つけ麺、ラーメン、油そばを提供している飲食店ですね。

 

—八本松製麺所は店舗だけでなく、キッチンカーもあると伺いました。キッチンカーについても教えてください。

 赤と白の基調の軽自動車キッチントラック「1972」という名前なんですけど、八本松製麺所のアンテナショップとして今年の1月からオープンして広島県内のイベントに土曜日、日曜日、祝日と出店してます。

 

—新しい商品やこれから注目の品はありますか。

 2023年11月下旬頃から『鯛soba(そば)』という商品を提供する予定です。

 これは、『はいびずマルシェ』というマルシェでHi-Bizの方と何カ月もの間、打ち合わせを何度も何度も繰り返して作り上げた商品です。

 八本松原の脇農園さんの白ネギ、安芸津甲斐農園さんのレモン、広島中央卸売市場の吉文さんからの鯛、そして、八本松製麵所の自家製麺という地元食材いっぱいのそばを作りました。

 

—この鯛sobaのこだわりなどはあるのでしょうか。

 オーバーな話になるかもしれませんが、僕は『日本一美味しい鯛そば』を目指したんです。これをキーワードというか合言葉、テーマに掲げて打ち合わせを行いました。

 

—八本松製麺所のモットーを挙げるとしたら何になりますか。

 二つあるのですが、一つ目はお店としてのモットーですね。 八本松製麵所ではつけ麺を200gから600gまで同一料金で食べられるんですね。これは毎日粉から作っている自家製麺をとにかくお腹いっぱい食べてもらいたいという思いがあり、それがモットーになっています。

 

 もう一つは、2024年3月で創業10年になるんですが、創業の時からずっと大切にしている経営のモットーがひとつあります。それは『変わらないために変わり続ける』ということです。ちょっと複雑な言葉に聞こえるかもしれませんが、これからも20年30年と常に美味しいいっぱいのラーメン・つけ麺をお客様にお出しするために、日々改善改良して、毎日進んでいきたいなという気持ちを持っています。これが僕のモットーです。

 

追い求めているものの為に挑戦を楽しみ続ける

—加藤さんの趣味はなんでしょうか。

 元々僕は1人で遊ぶのが好きなタイプで、独身時代も含めてですね、車乗ったりバイク乗ったり、1人でギター弾いたり……バンド組むんじゃなく、1人でギターをじゃらんと弾いてみたり、歌歌ったり、というのがすごい好きな人間なんです。

 今は、ちょうど子育て中なんですけど、子供たちと遊んだり、あと子供たちに遊んでもらったり、そんな日々がすごく、趣味というか、そんな日々を過ごしています。

 

—この仕事に携わって印象に残っている出来事や嬉しかった思い出はありますか。

 印象に残ってることは2019年9月に、僕が夢にまで思っていた自家製麺機が手に入ったんです。ちょうど畳1畳分ぐらいの大きな機械なんですが、1回で120球ぐらい作れるんです。

 すごく欲しくて、いつか自分で麺が作れるようになれたらなと思いながら、過ごしてまして、ご縁があって手に入れることができました。

 麺を作るというのは、正直すごく難しいんです。季節が違い、気温が違い、湿度が違い、環境が違い、いろんなことが違うと同じものは作れないんですね。この許容範囲の中でどこに収めていくか、許容範囲を超えると全然違うものができてしまいますから。

 

 本当に、じゃじゃ馬を取り扱うような4年間をずっと過ごしてきまして、まだまだ勉強が足らないと思っていますし、10年15年経ってようやっと、何か見えてくるんかなと思いながら今やってます。

 そして、それが楽しいですよね。本当に1回もしんどいと思ったことはないんですが、とにかくどこに美味しい方程式あるんだって思いながら毎日麺作ってます。すごく楽しいです。

 

 嬉しかったことでいえば、テレビとか雑誌とかに取り上げられることがあると、遠方から友人や知り合いや仲間たちがわざわざお店に会いに来てくれるんです。この仕事ならでは、このラーメンの業界で仕事しててよかったなとよく思います。もう会えないだろうと思っていた人と会えるんですよ、不思議ですよね。

 

未来のために夢と希望を持ち続ける

—八本松製麺所のこれからの目標やビジョンについてお教え頂けますか。

 今、飲食店とキッチンカーという2本柱で動いてるんですけど、生麺の生業の許可を取って、生麺を販売するっていうことをやってみたいですね。

 それがラーメン屋さんになるのか麺屋さんになるのかスーパーになるのか、ちょっとまだわからないんですけど、生麺をキッチンカーででもお店でも売れるようにしたいと思ってます。是非ウチの麺を、各ご家庭で食べて欲しいという気持ちです。

 

 次に、ウチの海老ラーメンで使っている海老味噌というか、自家製の海老の醤(ジャン)があるんです。それが自家製で、ウチで作っているんですが、名付けて食べるラー油、といっても、僕が勝手に名付けているんですが、これを醤油ラーメンにでもちょっと入れると一気に海老ラーメンになっちゃうんです。チャーハンにいれればエビチャーハンになるこのジャンを全国で販売したいと思っています。その為にはどうしたらいいのか今色々な人にアドバイスを頂いてまとめている最中です。

 最後に、お店の運営ですね。仕組み作りをしっかりしたい。元々僕がやらなきゃと思っていたお店作りだったんですが、今はもうスタッフに任せるところは任せ、一緒にやっていくというスタイルを取り始めています。どんどんと仕組みを作っていずれは法人化するというのが目標です。

 

—加藤さんが八本松製麺所を一言で表すならなんと表現しますか。

 未来への希望、ですね。子どもを思うような気持ちです。子どもって将来が楽しみじゃないですか。立派になってよ、幸せになれよって……希望しかないんですよね。それと同じような意味合い気持ちを持ってるなというのを僕は感じています。

 

—最後にリスナーへのメッセージを頂けますか。

 これからも皆さんに愛されて10年20年と続くお店を目指していきたいと思います。

 どうぞよろしくお願いします。

 

 

『挑戦を楽しめ』何かで見たキャッチフレーズですが、挑戦は成功もあれば失敗もある。そして、挑戦すること自体に賭けなければいけないリスクもある。私から見れば大変な挑戦に思えることも、ワクワクが溢れる笑顔で話して下さる加藤さんはまさしくそのキャッチフレーズを体現している人だと思いました。加藤さんの挑戦のひとつの形、鯛sobaを食べに是非皆様八本松製麵所へ!

店舗情報

八本松製麵所

住所:〒739-0144 広島県東広島市八本松南2丁目18−4 清光林ビル 1階

事業:飲食(つけ麺・ラーメン・油そば)

公式Instagram:https://www.instagram.com/hachihonmatuseimenjyo/

記者の画像

森 新太郎

FM東広島パーソナリティ。広島大学教育学部卒。劇団を主宰し、演出や脚本も務める。

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